実際には、子どものニーズや教員の考え方で柔軟に授業が組まれていくことになりますが、夜間中学の生徒とともに多様な体験・経験を積み重ねていってほしい、という根底にある思いは変わりません」(宮本教育長)
“指導”から“伴走”へ、教員の役割の転換
軽井沢オープンドアスクールでは、多様な生徒に合わせた個別の対応が求められる。そこでは教員の役割も大きく変わる。軽井沢町教育委員会こども教育課軽井沢高校・教育魅力化推進係で、オープンドアスクールの開設準備に当たっている担当者はこう言う。
「教員は子どもたちに『教えなければならない』と思いがちです。そのため“指導”という言葉が頻繁に使われてきました。しかし、オープンドアスクールでは生徒の興味関心に寄り添う“伴走”や“支援”が重要になります。設置準備会議では委員から『もう指導という言葉をやめませんか』という発言があったほどです」
では、教員はどうやって新たな姿勢を身につけていくのだろうか。
「人事異動は県の管轄になりますが、軽井沢オープンドアスクールの目指す教育を理解し、希望した教員を配置していただきたいと思っています。異動の前に前任の所属校の校長の許可のもと研修をしたり、入学式を4月の2・3週目あたりに設定し、その猶予期間で準備をしたりする方法を考えています。
少人数で細かなサポートを必要としている生徒たちなので、教員だけでなくスクールカウンセラーやスクールサポーター(町の公認心理師や臨床心理士)など、よりたくさんの方が必要になります。新たな試みの学校なので、現在進行形で何度も協議を進めています」
着任後も教員間の学び合いや生徒の情報をつぶさに共有するなどして、一人ひとりの子どもと向き合っていくための対応を磨いていくという。
加えて、教員を支える教育委員会の役割も変容していくと宮本教育長は言う。


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