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僕は仕事で全国の学校を訪れ、多くの先生方とお話をしています。
そこで最近、地域も学校も違う複数の先生から、よく似た話を聞くようになりました。
もちろん、これは大規模な調査に基づく話ではありません。ショート動画を観ることと学力の間に、単純な因果関係があると言いたいわけでもありません。
ただ、日々子どもたちと接している先生方が、口をそろえて同じ変化を指摘する。その言葉には、少し立ち止まって考える価値があるように思うのです。
「漫画を読んでいる子は、頭がいいほうです」
ある先生は、こんな話をしてくれました。
「昔は、アニメばかり観ている子や、漫画ばかり読んでいる子は、勉強ができないと言われていましたよね。でも最近は違うんです。アニメや漫画が好きな子は、むしろまだ頭がいいほうなんですよ。本当に学力が伸びなくて困っているのは、TikTokやYouTubeショートばかり観ている子なんです」
一昔前なら、「漫画ばかり読んでいないで勉強しなさい」が、親や先生の決まり文句でした。アニメや漫画は、勉強の邪魔をする「娯楽」の代表だったはずです。
ところが今、その漫画やアニメが「まだいい」と言われている。これは、なかなか不思議な逆転です。
ネット上では、短く強い刺激を次々と求める子どもを「ドパガキ」と呼ぶことがあります。「ドーパミン」と「ガキ」を組み合わせた、あまり品のいい言葉ではありません。もちろん、医学用語でも科学的な分類でもないので、子どもに貼るレッテルとして使うべきではないでしょう。
それでも、こうした言葉が生まれた背景には、多くの大人が感じている変化があります。
アニメも漫画もショート動画も、勉強ではなく娯楽であることに変わりはありません。
それなのに、なぜ先生たちは、そこにはっきりした違いを感じているのでしょうか。



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