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11.3アメリカ中間選挙は本当に「トランプ共和党敗北」なのか?「予測のカギ」は2018年中間選挙の「重要データ」にあり

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米中首脳会談は事前の予想通り「演出重視」。トランプ大統領や共和党は中間選挙に勝てるのか(写真:ブルームバーグ)
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さて、26年選挙を左右するのは投票率であろう。そこで過去の中間選挙の投票率を調べてみた。なるべく日本と同じ感覚で扱えるデータとして、VEP(Voting Eligible Population)投票率を取り上げる。18歳以上の全人口から外国人や受刑者などを除外し、在外軍人などを加えた「法的に投票可能な人口」を分母にし、総投票数を分子にしたものである。

「3割台の投票率」も珍しくない中間選挙、18年だけは50.0%と高かったワケ

●VEP投票率の推移

1994年(民主/クリントン政権) :41.1%
1998年(民主/クリントン政権) :38.1%
2002年(共和/GWブッシュ政権):39.5%
2006年(共和/GWブッシュ政権):40.4%
2010年(民主/オバマ政権) :41.0%
2014年(民主/オバマ政権) :36.7%
2018年(共和/トランプ政権) :50.0%
2022年(民主/バイデン政権) :46.1%

ちょっと拍子抜けした、という読者が多いかもしれない。「(ニュート・)ギングリッチ革命」で共和党が大勝した1994年や、「ティーパーティー運動」が猖獗を極めた2010年はさすがに投票率が4割台を超える。しかし盛り上がらない年の投票率は、3割台も珍しくはないのである。米中間選挙の投票率はとっても低いのだ。

ところが18年、トランプ大統領が迎えた最初の中間選挙は投票率が5割に達している。どうやらトランプ支持者も反トランプ派も、等しく熱意をもって投票所に殺到したらしい。この年の出口調査によれば、38%が「トランプに反対するため」に、26%が「トランプを支持するため」に投票したという。

この8年前の選挙、今ではかなり忘却の彼方であろうが、こんなことがあった年である。

* ブレット・カバノー最高裁判事の承認騒動があった。セクハラ疑惑をめぐる議会公聴会が紛糾し、「郊外の女性」が共和党離れした。
* この年の10月4日にはハドソン研究所で、マイク・ペンス副大統領が強烈な対中批判演説を行っている。選挙は米中貿易戦争のさなかに行われている。
* 民主党新人ベト・オルーク氏が人気となり、テキサス州上院選で現職テッド・クルーズ氏にわずか3ポイント差に迫った。思えばこの頃から、テキサス州の変化は始まっていたのである。
* AOCの登場。28歳の新星、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏がニューヨーク州の下院議員に当選した。民主党進歩派の躍進が始まった。
* テイラー・スウィフト現象。超人気歌手が従来の沈黙を破り、テネシー州上院選挙で民主党候補への支持を表明。ただし結果は共和党候補が2桁差の勝利となった。
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