それにもかかわらず、今回の猪俣の不祥事に際しては菊池風磨を筆頭とするオリジナルメンバーの3人が、不祥事を起こした企業の経営陣かのような責められ方をしている。
そこまで背負わせるような世間の反応には疑問を抱くと同時に、事実としてバッシングが起き、彼らのブランドが棄損されていることに関しては、今後のオーディション番組やオーディションそのものを考えるうえで解決する必要のある現象とも言える。
例えば、先日配信されたドキュメンタリー番組「POTENTIAL 大倉忠義」を見ると、SUPER EIGHTメンバーである大倉忠義が、ジュニアのオーディションの審査員を務めていることがわかる。今の流れからすると、今後、仮に選ばれたジュニアが不祥事を起こした際に大倉が責められかねないし、それは多少なりとも大倉のタレントとしてのイメージに傷をつけてしまうことになる。
同事務所に限った話ではない。オーディション番組で審査員を務めたり、後輩のプロデューサー的な立ち位置を兼務したりするタレントが増えることは、今回のように、“選ばれた人物が起こした不祥事”のリスクが彼らに降りかかってくる可能性を増やすということでもあるのである。
指原莉乃がプロデューサーを務める≠ME初の新メンバーオーディションが放送予定であるなど、この類の番組がなくなることはないだろうし、このリスクはついてまわる。
人が人を選ぶ「オーディションという仕組み」の限界
タレント自身が審査員を務めることはオーディション番組自体を面白くする効果も持つ。自身が経験を積んだタレントの言葉は実感のこもった金言にあふれている。彼らは候補者のスキルやタレントの将来性、そのキャラクター性がグループに合っているものなのかといったことはある程度見抜くことはできるだろう。


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