近年、隆盛を極めるオーディション番組だが、大きく2つのタイプに分けられる。それは、結果を視聴者が決めるものと、審査員が決めるものである。こう書くと当たり前のようだが、その差が今回のような、合格者に不祥事が起きた際に、審査員を務めるタレントにまでバッシングの声が上がるかどうかの分かれ目となる。
結果を視聴者が決めるものの代表格は、19年に始まった「PRODUCE 101 JAPAN」(通称・日プ)シリーズ。国民プロデューサーによる国民投票という名の視聴者投票制度も取り入れられている“参加型”で、この仕組みも大いに盛り上がりに寄与している。
一方、審査員が決めるタイプのものは昔から存在しているが、20年の「Nizi Project」(通称:虹プロ)での審査員・J.Y. Parkのキャラクターや言葉の重みに注目が集まって以降、審査員のキャラクターを見るという楽しみ方もされ始めた。
J.Y. ParkはJYPという事務所の社長でありアーティストで、それと同じパターンが、レーベル&マネジメント会社BMSGの社長を務めるSKY-HIによる21年のオーディション企画「THE FIRST」である。それぞれ、NiziU、BE:FIRSTといった人気グループを生み出している。
そして24年には、ちゃんみなが審査員を務め、人気グループHANAを生み出すことになる「No No Girls」と、「timelesz project -AUDITION-」が同時期に進行して人気を博していた。ともに、ちゃんみなとtimeleszというタレントたち本人が審査員を務め、その審査における言動にも注目が集まったという点で共通している。
オリジナルメンバーの3人が、まるで経営陣かのように責められている
そしてもう1つ共通しているのは、J.Y. ParkやSKY-HIと違い、彼らは事務所社長ではないということである。
事務所社長という経営者であれば、所属タレントが起こした不祥事には、その責任の一端があると言っていいだろう。しかし、ちゃんみなやtimeleszの3人にはオーディションにおける決定権を持つプロデューサー的な立ち位置ではあるものの、あくまでプレイヤーであり経営者ではない。


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