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ライフ #カラスに蹴られるその日まで

"カラスの裁判"どころか…「アンタ、どこ中?」ヤンキーさながらのカラスの喧嘩、集団でフルボッコにする衝撃の結末

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カラスの喧嘩
「カラスの裁判」と呼ばれる一見知的な状況も、実態はヤンキー顔負けの喧嘩なのです(イラスト:タナカケンイチロウ)
  • 松原 始 動物行動学者、東京大学総合研究博物館・特任准教授
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この喧嘩、実はギャラリーがいる。群れのほかのカラスたちが舞い降りて、周囲を取り囲んで見ているのだ。

「カラスの裁判」などと呼ばれるのは、おそらくこの状態だろうと思う。彼らはある意味、ジャッジであり、傍聴人である。待っているのだ。

敗者が決まるのを。

負けたら集団でボッコボコ

負けが確定すると、野次馬の1羽がそっと近づき、敗者の尾羽をくわえて引っ張る。仰向けで押さえつけられた敗者が「くわあ!」と声を上げるが、のしかかった勝者が威嚇するから動けない。すると別の野次馬も尻尾を引っ張りに来る。

敗者はたまらず、飛び起きて飛んで逃げる。勝者はそれを追い、さらに野次馬どもまでもがワラワラと追いかけて行く。

負けたら集団でボッコボコ。それが若いカラスの喧嘩である。

野次馬どもが尻馬に乗って手を出す理由はわからないのだが、ここで勝っておけば(自分の実力とは関係ないとはいえ)、勝者側に回れるのかもしれない。

こういった喧嘩による順位は一度決まるとなかなか覆らない――「負けた」という記憶が残るのだ。だから、ついでだろうがズルだろうが勝ったことにしてしまえば、間接的に自分のランクを上げられる可能性はあるだろう。 

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