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ライフ #カラスに蹴られるその日まで

"カラスの裁判"どころか…「アンタ、どこ中?」ヤンキーさながらのカラスの喧嘩、集団でフルボッコにする衝撃の結末

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カラスの喧嘩
「カラスの裁判」と呼ばれる一見知的な状況も、実態はヤンキー顔負けの喧嘩なのです(イラスト:タナカケンイチロウ)
  • 松原 始 動物行動学者、東京大学総合研究博物館・特任准教授
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これについては日本のハシボソガラスで面白い観察があり、子供がいつまでも出ていかないと、オスが怒るという(これは標識に基づく観察なので、確かなはず)。メスはそうでもないらしい。

確かに、私もそんな光景は何度も見た。ハシボソだけでなく、ハシブトガラスでも見た。

親鳥の1羽が若鳥を追い回しているのだが、もう一方の親鳥は見ているだけ、あるいは飛び回っていても攻撃はしないのだ。激怒しているほうが父親で、見ているほうが母親だったのだろう。

逃げ回る子供が母親の陰に隠れるように電線に止まり、母親は父親と子供の顔を交互に見ながら「どうしよう?」といった様子だったこともある。

秋頃にカラス2羽の大空中戦があったら、子供を追い出そうとしている父親の可能性が高い。

「アンタ、どこ中(チュー)?」巣立ちした若鳥たちの試練

夏の終わりから秋にかけて、親元を離れた若鳥たちは非繁殖集団に加わる。そこで発生するのが、群れの中の順位争いである。

カラスの群れにボスはいないが、明確な順位はある。日本の、飼育下のハシブトガラスの研究ではオス・メスごちゃまぜで順位があったという。

ヨーロッパのハシボソガラスの研究ではオスはオス同士、メスはメス同士で順位があったとしている。

で、新入りがやって来れば、あるいは新顔同士が集団を作れば、「アンタ、どこ中(チュー)?」状態で力比べが始まる。

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