代理店業界の動向は意識していない
――広告代理店周辺を取材していると、「大型コンペなどであまり見かけない」などと、アクセンチュア ソングの実態をめぐり懐疑的な声が飛び交います。
お互いに知らないから、イメージだけでズレてしまうのだろう。われわれも広告代理店業界の動向はほとんど意識していない。そもそも、コンサルティングファームは競合を意識しないものだ。
広告業界は「電博」といったマッピングで、マーケティング予算のパイを取り合う世界かもしれないが、われわれはそこに入って行っているわけではない。コンペにいないのは、「3カ月でこの商品をブーストさせる」といった単発のキャンペーンに提案を出していないからだ。
――では、何を売っているのですか。
「これから3年間で売上高を20%増やしたい」といったクライアントの「アウトカム(成果)」を作ることだけにコミットしている。ソリューションに縛られていないため、何を売るか、AIをどう使うかも決めていない。
全社の売上高を上げる、コストを下げる、もしくはブランドや株価など企業価値を高める。われわれのゴールはこの3つ程度で、すべての(アクセンチュアの)売り物はこの3つにつながる。
今年3月末にアクセンチュア全社で組織改革を行い、コンサルやIT、マーケティングといった機能別の部門をなくし、成果(アウトカム)ベースで動く組織に刷新した。コンサルからマーケター、クリエイター、デザイナー、そしてAIなどのテクノロジーまで、あらゆるリソースをフル活用して一気に売上高を上げる。
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