「純正ごま油」で知られるかどや製油の非上場化を巡り、買収合戦に発展する可能性がくすぶっている。国内投資ファンドのインテグラルによる株式公開買い付け(TOB)が始まる一方、別の買い手候補が対抗提案の検討を継続しているためだ。長年同社を支えてきた大株主が買い手候補を広げる異例の展開となっている。
かどや製油は先月14日、インテグラルによる1株2514円でのTOBに賛同し、一般株主に応募を推奨すると発表した。TOBの総額は580億円程度で、応募期限は10月30日。ただ、よりよい対抗提案が出た場合は検討するとも表明した。足元の株価はTOB価格を10%超上回っており、対抗提案への市場の期待を映している。
買収劇の始まりは、2025年9月の買収打診だった。かどや製油の開示資料では「ある事業会社」とされているが、ブルームバーグが複数の関係者に確認したところ、提案したのは調味料大手のキッコーマンだった。その後、創業家で株主の小澤一彦氏とインテグラルも共同で対抗提案を出し、両案の比較が始まった。
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