年1回、慶大の湘南藤沢キャンパスで講義を行っている。
旧知のジャーナリストが通年で教えている講義で、その1コマを私が担当する。
5年目になるが、私はここの学生の特性が気に入っている。
「慶応」という最強ブランドを持ちながら、どこかに反骨精神を宿している。留学する学生も多い。
そうだ。「三田キャン」にコンプレックスを抱いている。都心の港区にある三田キャンパスには、慶大伝統の法学部や経済学部がある。
一方、こちらは東京から東海道線で50分の辻堂駅で、バスに乗り換えて25分という僻地(へきち)にある。
総合政策や環境情報といった文理融合の学部は、昭和の経営陣や企業幹部には馴染みが薄い。
だが、彼らには「こっちが時代の先端だ!」という気概がある。教授も学生も、突き抜けた人材が集結している。
で、私はこのテーマを投げ込む。
「なぜ、大企業は失敗を繰り返すのか」
うむ。一流大学に入ると、「そのまま大企業に行けば、勝ち組のレールに乗れる」と思ってしまう。
そこに、大企業の現実を生々しく提示する。破綻や不祥事の内実を語るのだが、逆に窮地から蘇った大企業の話もする。
そう。私はアンチ大企業ではない。いい組織は世に存在するのだ。
だが、安直に就職ランキングを見て入るととんでもない目にあう。
どんな仕事にも通じる、その道で突き抜けるためのキーワード
この記事は有料会員限定です
残り 1880文字


