遊びは、人間の本質に近い
窪田: 子どもが身体感覚を通じて学ぶ機会をつくるために、大人は何を意識すればよいのでしょうか。
大川内: まずは、遊びを大切にすることだと思います。「遊び」には、子どもが遊ぶという意味だけでなく、余裕や余白という意味もあります。人は、効率や成果を求められる時間だけで育つわけではありません。目的を決めすぎず、何かに夢中になったり、試したり、失敗したりする余白が必要です。
遊びは単なる余暇ではなく、人が世界を知り、他者と関わり、自分なりのやり方を見つけていく営みでもあります。子どもが夢中で遊び、夕方のチャイムで初めて時間の経過に気づくような経験には、身体を通して世界に働きかけ、他者と関わり、自分なりのやり方を見つけていく学びがあるのだと思います。
窪田: 遊びを、人間の本質に関わる営みとして捉えるのですね。効率や成果とは別のところで、人が学び、創造性を育てる時間になる、と。
大川内: はい。決められた答えを身に付けるだけではなく、身体を使って試し、失敗し、周囲との関係をつくり直す。その過程に、人間が学び、創造し、誰かと共に生きるための原型があるのではないかと考えています。



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