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キャリア・教育

子どもに必要なのは正解より「小さな想定外」、不確実性を生き抜く力を育てる方法を考える

6分で読める
近視は病気です
子どもについ「正解」を教えてしまいがちだが…(写真はいずれも本人提供)
  • 大川内 直子 文化人類学者/株式会社アイデアファンド代表取締役
  • 窪田 良 医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO

INDEX

変化の速い時代に、親や教育者は子どもに何を教え、どのような経験をさせるべきなのか。文化人類学者の大川内直子氏は、遊びや予測不能な出来事の中に、人間の学びの本質があると語る。『近視は病気です』(小社刊)著者で眼科医の窪田良氏も、旅行やキャンプでの想定外が子どもに残した学びを振り返った。最終回は、不確実性に向き合う力と、教育・社会に求められる環境を考える。

遊びは、人間の本質に近い

窪田: 子どもが身体感覚を通じて学ぶ機会をつくるために、大人は何を意識すればよいのでしょうか。

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大川内: まずは、遊びを大切にすることだと思います。「遊び」には、子どもが遊ぶという意味だけでなく、余裕や余白という意味もあります。人は、効率や成果を求められる時間だけで育つわけではありません。目的を決めすぎず、何かに夢中になったり、試したり、失敗したりする余白が必要です。

遊びは単なる余暇ではなく、人が世界を知り、他者と関わり、自分なりのやり方を見つけていく営みでもあります。子どもが夢中で遊び、夕方のチャイムで初めて時間の経過に気づくような経験には、身体を通して世界に働きかけ、他者と関わり、自分なりのやり方を見つけていく学びがあるのだと思います。

窪田: 遊びを、人間の本質に関わる営みとして捉えるのですね。効率や成果とは別のところで、人が学び、創造性を育てる時間になる、と。

大川内: はい。決められた答えを身に付けるだけではなく、身体を使って試し、失敗し、周囲との関係をつくり直す。その過程に、人間が学び、創造し、誰かと共に生きるための原型があるのではないかと考えています。

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