この取材は結局流れたのだが、依頼してくれた編集者のように「播磨屋本店=おかきがおいしい」のみで認識している地元民は実は多い。ネットとは認識が結構違うのだ。
兵庫県民にとっての播磨屋本店は、手頃に購入できる手土産としての位置付けであり、贈答品や法事での定番品であり、ごく普通に茶の間にある存在である。
あまりに日常に溶け込んでいるので、地元民は公式サイトを見る必要がない。おかきのおいしい名店とのみ認識している人も多い。(だが一方で、店舗にも社長の主張を記したチラシがあり、それを見て驚いたという声も聞く)
実際に、姫路で生まれ育った筆者の夫もホームページの主張は一切知らず、「オレははりま焼を子どもの頃から食べてきた。あの味がなくなってしまうのはかなり寂しい」と漏らしている。
「聖なる廃業」翌日の姫路店の様子
そんな衝撃の出会いだった播磨屋本店だが、その後同居する義両親がお土産に播磨屋本店のおかきを頂いてくることも多く、筆者は兵庫で暮らす年月を重ねるなかでおかきの味に慣れ親しんでいった。
だが、実は一度も店舗へ行ったことはなかった。今回のニュースを受けて、改めて行ってみることにした。
「聖なる廃業のお知らせ」翌日の9月19日、15時半ごろ姫路店を訪れると、通常は18時まで営業しているはずの店頭に「お詫び 全商品完売致しました。」の札が出ていた。


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