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ビジネス #外食ビジネスのハテナ特捜最前線Ⅱ

「入っても、すぐ辞めてしまう」「全員同じ味が出せない」…全国190店舗のジュースチェーンを、危機から立て直した《虎の巻》

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果汁工房果琳 青木フルーツ 
青木フルーツは「果汁工房果琳」を含むジューススタンドを全国190店舗へと拡大してきた(写真:青木フルーツ提供)
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知識を深め、一人ひとりが自信を持ってフルーツを勧められるようになると、接客や提案にも生きてくるという。階級は初級ブロンズ、中級シルバー、上級ゴールドに分けられており、最上位のゴールドバッジを持つ社員は20人いる。

さらに今年からは、「フルーツマイスター講座」も始めた。東北大学農学部の教授を招き、果樹の育て方から品種、気候変動への対応まで学び、試験に合格した人をマイスターとして認定する。会長自身も「マイスター」の一人だ。

「もし、大学生のアルバイトスタッフが卒業で辞めたとしても、果物に少しでも詳しくなって、それを将来の生活に生かしてくれたらいい」

果汁工房果琳で人を育てることは、会社にとって必要な戦力を増やすだけで終わらせない。果物を知る人を増やし、好きになり、その魅力を自分の言葉で語れる人を増やしていく。そんな人材育成を目指している。

「生の果物をその場でジュースにする」

言葉にすればシンプルな商売だが、実際にはそう簡単ではない。どの果物をどの産地から仕入れるのか。いつが食べ頃なのか。果物ごとの取り扱い、提供までのオペレーションと時間。そして、全国の店舗で同じように再現できる人をどう育てるのか。

青木フルーツが積み上げてきたのは、こうした一つひとつのノウハウだ。

暑い夏はジュースが売れる「ありがたいチャンス」

取材を通じて印象に残ったのが、78歳の青木さんの果物への姿勢だった。

「夏に『暑い』という言葉は禁句になっております」

暑い夏はジュースが売れるので「暑い」と嘆くのではなく、「ありがたいチャンス」だという。

筆者が注文した、夏限定のスイカジュース(写真:筆者撮影)

そして、暑さが和らげば季節は秋へ。梨やブドウなど、その時期だからこそおいしい果物から作られるジュースが店頭に並ぶ。旬を知り、最もおいしい瞬間を見極め、ジュースにして届ける。

次は、どんな果物を飲みに行こうか。

筆者ももう、「元には戻れない客」になってしまったのかもしれない。

《合わせて読む→→》前編:「ペットボトルの2.5倍」するジュースが"イオンモールの給水所"として190店まで拡大…78歳会長の《失敗しない出店の条件》

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