一方、同じ臓器にできた場合は判断が難しくなります。
一般的に乳がん以外のがんでは、「5年間」をもって治癒とみなします(乳がんは10年間)。それは、再発・死亡の可能性が大きく減ることが、統計的にわかっているためです。しかし、可能性は低いとはいえゼロではないため、その期間を超えた場合は、両方の可能を考えざるをえません。
実際、乳がんや腎がんのように10年以上経ってから転移が顕在化する例外もあります。
新規発症の「5人に1人」が二次がん
アメリカの疾患統計によると、新たに診断されるがんの約20%は二次がんです。アメリカのがんサバイバー数は、1970年代の約350万人から現在は1700万人超へと増えています。その背景には、治療成績の向上が挙げられます。
日本も例外ではありません。
国立がん研究センターがん対策研究所の長期予測によれば、がんの既往がありながら生活している方は2015〜2019年平均で男性173万人・女性140万人、合わせておよそ313万人にのぼります。
日本人の2人に1人が生涯でがんに罹患する時代となり、「がんを経験した人」は珍しい存在ではなくなりました。そして人口に占めるサバイバーの比率が上がれば、当然、2回目の総数も増えていきます。
■二次がんはなぜ起こるか?
二次がんを発症した患者さんからは、「あのときの抗がん剤や放射線が、体に悪さをしているのではないでしょうか」と質問されることがしばしばあります。ですが、結論から申し上げると、二次がんの大部分は、治療のせいではありません。
二次がんの要因は主に5つあると考えられます。


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