転移・再発がんと二次がんの決定的な違いは、「どの細胞から始まったか」です。医学的には、区別すべき状態が少なくとも3つあります。
■再発(局所再発)・転移(遠隔転移)
再発は最初のがんが、手術で取りきれずに残っていた、あるいは目に見えない大きさで潜んでいた細胞から、もとの場所やその近くで再び増え始めたもの。転移は最初のがん細胞が血液やリンパに乗って別の臓器にたどり着き、そこで増えたものです。
肝臓に転移した大腸がんは「肝臓のがん」ではなく「大腸がんの肝転移」であり、治療も大腸がんとして行います。
■2回目のがん(二次がん)
最初のがんとはまったく無関係に、別の細胞が新たにがん化したものです。例えば、乳がんを治した人の大腸に、新しく大腸がんが発生する――。これが二次がんです。
再発・転移と二次がんの見極め方
さて、見つかったがんが転移・再発がんなのか、二次がんなのかは、がんの性質と発生した部位、遺伝子、経過時間などで見極めます。
がんの性質は、生検というがんの組織片から性質を調べる検査でわかります。同じ性質であれば再発を、別の性質を持っていれば二次がんを疑います。
がんが見つかった場所(臓器ではなくて、表面なのか奥のほうなのか、など)やでき方からも、「その場所で新しく生まれたがん」かどうかがわかります。一般的に表面(粘膜)にできているがんは、二次がんの可能性が高いです。
近年は、遺伝子検査が決定的な手段になりつつあります。2つのがんの遺伝子変異パターンを比較し、共通の祖先を持つなら同一クローン(転移)と、まったく別の変異を持つなら別のがんと判定できます。
経過時間もヒントになります。治療から一定期間を経て、まったく別の臓器に単発で現れた病変は、統計的には二次がんである可能性が高くなります。


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