本作は、レッド・ツェッペリンを次の時代につなぐ意義があるのと同時に、昭和の洋楽ロックファンの熱き心の再生にもつながっている。両者が手を取り合ってともに未来へ向かうための作品だから、高い需要が生じたのだろう。
現在のジミー・ペイジの言葉が気持ちを奮い起こす
常にリスナーを興奮させ、誰も聴いたことがないサウンドを作ることを掲げていた彼らは、ライブ会場で「レッドゼップ!」というファンのコールに包まれて、拳を突き上げる。そんな姿が映る本作には、デビューからわずか2年ほどで世界の頂点に上りつめたメンバーとファンのとてつもない熱がこもり、そこに渦巻いたエネルギーが炸裂している。
本作の最後にロバート・プラントは、レッド・ツェッペリンの活動を振り返り「最初のリハの1曲目からうまくいった。われわれは成功する運命だった」と語っている。
ジミー・ペイジは「自分のなかに人と違うものがあれば、その才能を信じて伸ばす努力をするべき。目標に忠実であり続ければ、夢を実現できる」とメッセージを送る。
それは、文字だけ読めば、成功者のありふれた言葉だろう。
しかし、歳を重ねた現在の彼らが発する言葉には、大いなる説得力と重みがあり、人の心を突き動かす力がある。そこには、想像を絶する苦難の人生を、自らを信じることで必死に生きた彼らの魂が宿っている。
ファンでなくても、当時のレッド・ツェッペリンの曲を聴いていた世代であれば、涙せずにはいられないだろう。


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