こう書くと、「何だか重苦しそうで苦手かも……」と敬遠してしまう人もいるかもしれないが、それは誤解だ。
前述のとおり、サウナを楽しみ、語らい合うことで回復していく様子はこちらまで元気になるし、三宅弘城や荒川良々らが繰り出すコメディシーンには思わず笑ってしまう。
容赦ないシーンはありつつ、笑顔と癒やしを届けてくれる「テレ東深夜ドラマ」らしい素晴らしい仕上がりとなっている。
アベノマスクや行動制限…コロナ禍での試行錯誤・社会描写
「シビアな描写」といえばもう1つ。
19年から現在にかけて放送が続いている『サ道』にとって、コロナ禍の描写は避けては通れないテーマだった。現実でも、ほとんどのサウナ施設がコロナ禍によって営業休止や時短営業を余儀なくされた。
本シリーズの第2弾である『サ道2021』は、タイトルからもわかるとおりコロナ禍である21年に放送されたものであり、施設入館前にサーモグラフィーで検温したり、名前や電話番号を受付で書いたりするシーンや、偶然さんが「アベノマスク」をしているシーンを見ると"コロナ禍のあの時"を一瞬で思い出してしまう。
改めて見返してみて、特に胸に刺さったのが、コロナによる予定ドタキャンが発生する回だ。第11話「サウナの理想郷でととのう」で、ナカちゃん・偶然さん・蒸し男くんの3人は佐賀の有名サウナに旅行に行くことを企画していた。しかし、集合先に着いたナカちゃんのもとに2件のメッセージが届く。
偶然さん「申し訳ない。娘のクラスメイトの子が感染疑いみたいで。私も自宅待機になってしまいました」
蒸し男「すみません。昨日、取引先の方に感染疑いが出て。大事をとって、行くのやめておきます」
結局、ナカちゃん1人で佐賀に向かうことになったという一連のやり取りをみたとき、コロナ禍のいたたまれなさを思い出した。


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