TBSが視聴者とスポンサーの期待に応えるのなら、優先すべきは個人ではなく『VIVANT』という作品であり、「福澤監督を説得して外れてもらう」という考え方も浮上します。
もし福澤監督が降板しても今後の活動が絶たれるわけではなく、別の作品で自分の存在意義を見せられるはず。逆にグレーなまま放置しているほうが今後の活動に影を落とすリスクを感じさせられます。
5つ目の「問題と作品の評価は別」は論点ですらない感があります。今回の報道で福澤監督への嫌悪感が『VIVANT』に直結して「楽しめなくなった」という人もいるでしょうし、「まったく気にならない」という人もいるでしょう。「どちらの感覚も尊重すればいい」「無理にどちらかに合わせなくてもいい」というだけの話に見えます。
ただ、報道によって今後、作品を見る目が多少厳しくなることは否めません。期待感を超えてこなければ酷評されやすくなったのではないでしょうか。
「佐藤二朗の現状」に浮かぶ“やるせなさ”
最後に、今回の問題でもう1つみなさんに考えてほしいのは、報道を見る目について。
15日の「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)で、太田光さんがNHKで佐藤二朗さんに会ったときのエピソードを語りました。
太田さんから「大丈夫なの?」と声をかけられた佐藤さんが「大丈夫というか、こんな感じで明るくやらせてもらって。大丈夫というか、でもみなさんが心配するほど別に大変じゃないんですけど、かといって大丈夫とは言えません」と返したことを明かして笑いを誘いました。佐藤さんの心境と現状を表す、偽らざるリアルなコメントに見えます。


※ログイン後、コメント入力が可能です。