「会見で大企業が攻撃される」「トップが謝罪に追い込まれる」という状況をエンタメのように楽しもうとする人々もいますが、そこに正当性や生産性はないでしょう。声を上げていないだけでその企業や商品を擁護する人々もいますし、今回のTBSと『VIVANT』もそのように見えます。
私たちに必要なのは、「被害者の救済が進み、再発防止策が行われているか」を見極める目です。会見ありきの考え方で「逃げるな」と迫るようなコメントは思考停止に近いものがありますし、ひいては日本経済を停滞させかねない危うさを感じてしまいます。
『VIVANT』打ち切りと福澤監督の降板は有りうるか
続いて「打ち切りもやむなし。福澤監督は降板させるべき」という4つ目の論点と、「作品の評価とは別」という5つ目の論点について。
「打ち切り」も思考停止であり、経済活動を停滞させかねない考え方でしょう。『VIVANT』は福澤監督の原案から生まれた作品であり、重要な役割を担ってきたことは確かである一方、当然ながら1人で制作しているわけではありません。
数百人、あるいは千人を超える国内外のスタッフとキャストが関わってきた作品であり、数億円規模の制作費も含め、今回の報道レベルでの打ち切りはそれらの人々の思いや努力を踏みにじることになってしまいます。
作品の放送・配信を待つ視聴者とスポンサーの思いも同様。今回のTBSに限らず、被害者のダメージが深刻で「絶対に打ち切ってほしい」と言っているのでなければスルーして問題ないように見えます。
ただ、「福澤監督の降板はない」とは言い切れないでしょう。調査の結果、もし負傷させたのが事実であり、その他の言動にも改善すべきところが多かったのであれば、「クレジットから名前を外す」という選択肢があっても不思議ではありません。


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