そして昨今アメリカで広がりを見せるJDMブームに乗って、格式高いモントレーのサブコンテンツ的に開催されたのが「JDMレジェンズ・カー・ショー」と銘打たれたイベントだ。JDMとはジャパニーズ・ドメスティック・マーケットの頭文字を取った略称で、「日本国内市場向け仕様」といったニュアンスである。
アメリカ人の目から見た日本仕様車には、まず右ハンドルであるという明らかな違いがあるほか、国が定める安全規制が異なることからヘッドライトやテールランプなどの灯火類などに微妙な差が存在する。
また、日産のR32型からR34型までの「スカイラインGT-R」、日本独自の車両規格である軽自動車などはアメリカに正規輸入されてこなかったため、これまた「知る人ぞ知るレアなクルマ」としてマニア心を刺激する。
それら正規輸入されていなかった人気モデルも、車齢が25年を過ぎるとアメリカのFMVSS(連邦自動車安全基準)への適合を証明する義務を負わずに並行輸入できるようになるため、日本の中古車がアメリカに渡り、クルマ好きの間でにわかに人気を呼んでいるのである。
なぜ日本車やJDM文化にアメリカ人が熱狂するのか
最近はJDMという言葉が一人歩きし、もはや日本車全体を指す言葉として使われている印象を受けることもある。
モントレーの主役を飾り、JDMという言葉が当たり前に使われることに象徴されるように、今なぜか注目を集めている日本車。それは、その黄金時代だった70年代から90年代が、少し変な表現だが「ビンテージとしての旬」を迎えたことによる歴史的必然とも言えるだろう。
それが一過性のブームに終わることなく、今後も文化として定着していくには、やはり人とクルマの結び付きを大切にしていくほかないのではないか。長い歴史を誇るモントレーのパドックで、仲間と談笑しながら心からレースを楽しんでいる人々の様子を眺めながら、そんなことを思った次第である。


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