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ビジネス #オールドメディアの岐路

オールドメディアとの揶揄「愉快ではない」…新聞協会・中村会長が語る、20年で売上高が半減した新聞業界の現在地

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新聞協会の中村会長は「新聞は古いだけのメディアではない」と話す(撮影:尾形文繁)

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オールドメディアという言葉は新聞やテレビを指すものとして一般的になった。新聞業界の売上高はこの20年でほぼ半減し、発行部数も半分以下に落ち込んでいる。部数減、広告減、販売エリアの縮小、プラットフォーマーや生成AIの台頭……。日本新聞協会の中村史郎会長(朝日新聞社会長)は、この地殻変動をどうみているのか。インタビュー前編の今回はオールドメディアという呼称の受け止めや、新聞ビジネスの現在地について聞いた。

――オールドメディアが昨年、流行語のトップテンに入りました。新聞がそう呼ばれることをどう受け止めますか。

オールドという言葉は、必ずしも悪い意味ばかりではない。日本の新聞には約150年の歴史がある。欧米はもっと古い。4マス(新聞、テレビ、ラジオ、雑誌)の中でも圧倒的に古いが、その分だけ蓄積、経験値、伝統がある。もちろん戦時中のような負の歴史も背負っている。オールドといわれればオールドだ。

――ネガティブな意味も帯びています

ネガティブなニュアンスで使われるのは率直に言って愉快ではない。新聞は歴史が長いがゆえ、これまでも厳しい視線にさらされてきた。それはある意味、仕方のないことで、批判される部分があれば改善しなければならない。しかし、われわれは単に古いだけのメディアだとは思っていない。

――ほかにどんな呼び方がありえますか。

林芳正総務相は「クラシックメディア」という言葉を使っておられた。朝日新聞社の角田克社長やCBCテレビの松波啓三社長が言及したように、代替できない重要でベーシックなものだという意味では「エッセンシャルメディア」がある。「レガシーメディア」「トラストメディア」もある。

ニューヨーク・タイムズ発行人のA・G・サルツバーガーは、今年の世界ニュースメディア大会で「オリジナルジャーナリズム」という言葉を使った。現場に行って、人と会って、情報を掘り起こし、それを分析して、権力を監視する。そういう地道な作業を自らコストを払ってやっているという意味だ。われわれはそういうメディアだと自認している。

――どの呼び方がふさわしいですか。

どの呼び方にも共通しているように、できる限りの取材を尽くし、裏を取って、確かな情報をお届けするメディアだと伝わることが大事だ。

中村史郎(なかむら・しろう) 1963年生まれ。86年東京大学卒業、朝日新聞社入社。執行役員編集担当兼ゼネラルマネジャー兼東京本社編集局長などを経て2021年代表取締役社長、24年より代表取締役会長。日本新聞協会では理事、副会長を経て23年から会長。(撮影:尾形文繁)

――なぜネガティブなイメージを持たれていると思いますか。

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