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ライフ #ヤングケアラーの僕が東大に合格するまで

「また東大ネタか」とナメていた書評家が絶句「Netflixで映像化してほしい」ヤングケアラーから東大へ壮絶すぎる一冊

10分で読める
東京大学安田講堂
両親のケアや家事をこなしながら東大合格をつかんだ青年の物語を紹介(写真:haku/PIXTA)
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……と、東大受験に至るまでのあらすじをたどってみたが、これはほんの一部分にすぎない。実際には学校でも家庭でもいろいろなことが起こり、それでも著者と妹は負けずに生きていく。

そんななか、父親も少しずつ穏やかさを取り戻していき、受験の直前には「孝弥、信じているからな」と声をかけてくれる。そして結果的に著者は東大法学部に合格し、そればかりか妹も翠嵐高校に合格したのだった。

苦難はきっと乗り越えられる

受験勉強の仕方についてもわかりやすく解説されているため、受験生やその親にもきっと役立つことだろう。とはいえ本書は、決して「受験本」ではない。

それどころか冒頭でも触れたように、著者が東大合格を実現するまでのプロセスを明かしたライフストーリーである。そして、壊れかけた家族が再生していくさまを描いたファミリーストーリーでもある。

余談ながら、文章が読みやすく構成にも無理がないので、「Netflixで映像化してくれたらいいのにな」と感じたりもした。きっといい作品になるだろう。

それはともかく、(東大受験であるかどうかは別としても)似たような苦難に直面している中高生はきっと少なくないはずだ。事実、私もこの十数年で何度か、「本来であれば子どもが背負わなくてもいいもの」を背負いながら生きている子どもを何人か見てきた。そういう子たちがなにかを諦めていることを知り、やるせない気持ちになったこともある。

つまり、いまはそういう時代なのだ。しかし、それでも希望はある。どん底にしか見えない状況から這い出す手段も、どこかにきっとある。本書で明かされていることが、まさにそれだ。

だからこそ、受験生からビジネスパーソンまで、いや、なんらかの壁に直面しているすべての人に、本書を読んでいただきたいと強く感じる。

陳腐な表現で恐縮だが、本当に心を打たれた。

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