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「GTO」作者が支えた酒蔵、二度の豪雨浸水で1万5500本を捨てても「消えなかった」理由…6代目は蔵から238の酵母をかき集めた

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2020年に発売した「GTO x RYUSEI THANK!」のラベルには、藤沢とおるさん描きおろしのイラストが使われた (©︎藤沢とおる)
2020年に発売した「GTO x RYUSEI THANK!」のラベルには、藤沢とおるさん描き下ろしのイラストが使われた (©︎藤沢とおる)(写真:筆者撮影)
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この蔵でしか造れない酒を造ることと、蔵が絶えないよう互いに助け合うこと。小さな蔵が生き残る条件を、義大さんは、内と外の両方から固めようとしている。

働く人が誇りに思える蔵に

龍勢にはいくつかの種類がある。「龍勢 別格品」は「龍勢 Limited Series」と同じ米を40%まで磨き、品種の芯だけを残して造った酒だ(写真:筆者撮影)

藤井酒造の酒は、6割ほどが地元広島で消費され、残りの4割は日本全国、さらには海外で飲まれている。直近の売り上げは、約2億円だ。

「酒造りに携わる人の収入は、全国レベルで見るとあまり高くないのが現状です。この現状を変え、藤井酒造に勤めれば稼げる、という構図ができれば、働く人たちのモチベーションが上がります。藤井酒造で働きたい、藤井酒造で働いてよかった、と思ってもらえるようにするのが僕の仕事です」(義大さん)

そのために、今後は蔵付き酵母による醸造を軌道に乗せ、井戸を掘って新たな水源を確保し、よい米を作ってくれる農家との関係をより密にしたい、と微笑んだ。

限定商品の「龍勢 160周年記念酒」は、「天(あめ)」「地(つち)」「人」の3種類。前杜氏・雅夫さん渾身の酒で、特別に栽培した雄町を使っている。創業160周年の節目と世代交代を機に、5代目の善文さんと2人の弟への感謝を伝える酒だ(写真:筆者撮影)

日本人が日本を誇りに思える仕事をしたい。アメリカ留学中に固めた決心を、義大さんは少しずつ形にしている。

「安芸の小京都」と呼ばれる竹原は、江戸時代初期に開かれた塩田によって栄えた。町並み保存地区には当時の家並みが保存されている(写真:筆者撮影)
《合わせて読む→→》前編:「10年前飲んだ酒が忘れられない」と東京から客が…かつて「日本一」に輝いた酒蔵が今「労力が倍」な昔の酒造りに賭けたワケ

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