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「Suicaの6割問題」が変わる、JR東日本が改札機を減らして全駅対応を急ぐ理由、運賃計算をサーバーに移す大転換

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Suica
JR東日本は2030年代初めに全駅でSuicaを使えるようにする計画を9月8日に発表した。改札機に頼らない新しい方式で残り4割の駅に対応する(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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JR東日本は2023年5月から、運賃計算を改札機から、駅の外に置いた中央のセンターサーバーへ移す工事を進めてきた。サーバーなら、改札機との通信にかかる時間を含めても首都圏のラッシュ時に求められる処理速度を保ったまま、改札機では重すぎた計算をこなせる。導入は2026年度末に完了し、管内すべての駅の乗り降りについてサーバー側で運賃を計算できるようになる。

運賃計算を改札機からセンターサーバーへ移す新しいSuica改札システムの仕組み(画像:JR東日本)

6つのエリアを1つにできるのはこのためだ。統合は導入完了と同じ2026年度末の予定で、開始日はまだ決まっていない。

統合後は、仙台から湯本までSuicaをタッチするだけで乗れるようになる。仙台エリアの一ノ関から盛岡エリアの北上までのように、エリアをまたぐ区間の定期券もSuicaで持てるようになる。

6つのSuica利用エリアが1つになり、仙台から湯本、一ノ関から北上のようにエリアをまたぐ乗車や定期券が使えるようになる(画像:JR東日本)

磁気券の廃止も同じ理由から

改札機から仕事を抜く動きは、紙のきっぷにも同時に及ぶ。JR東日本は2027年春から、券売機で売る近距離のきっぷを磁気乗車券からQR乗車券に置き換え、磁気乗車券を廃止していく。改札機に投入する方式から、券面のQRコードを読み取り部にかざす方式に変わる。

鉄道技術展で配られたQR乗車券。改札機の読み取り部にかざして通る(写真:筆者撮影)

改札機は磁気券を投入口から取り込み、内部で送りながら読み取る。そのための機構を1台ごとに抱えている。2024年5月に京成電鉄や東武鉄道など7社と共同で発表した置き換え計画は、この機構の複雑さと鉄道固有の専門性の高さを理由に挙げ、券詰まりによる保守の手間にも触れている。

QR乗車券の場合、入場したか出場したかの状態は券に書かず、8社が共用するサーバーで管理する。改札機の中で券を処理する機構は要らなくなる。Suicaで運賃計算を、紙のきっぷで磁気券の機構を、それぞれ改札機から外す形だ。

現行の磁気乗車券と2027年春からのQR乗車券の比較。券の大きさは57.5×85mmで、従来の指定席券と同じになる(画像:JR東日本)
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