JR東日本は2023年5月から、運賃計算を改札機から、駅の外に置いた中央のセンターサーバーへ移す工事を進めてきた。サーバーなら、改札機との通信にかかる時間を含めても首都圏のラッシュ時に求められる処理速度を保ったまま、改札機では重すぎた計算をこなせる。導入は2026年度末に完了し、管内すべての駅の乗り降りについてサーバー側で運賃を計算できるようになる。
6つのエリアを1つにできるのはこのためだ。統合は導入完了と同じ2026年度末の予定で、開始日はまだ決まっていない。
統合後は、仙台から湯本までSuicaをタッチするだけで乗れるようになる。仙台エリアの一ノ関から盛岡エリアの北上までのように、エリアをまたぐ区間の定期券もSuicaで持てるようになる。
磁気券の廃止も同じ理由から
改札機から仕事を抜く動きは、紙のきっぷにも同時に及ぶ。JR東日本は2027年春から、券売機で売る近距離のきっぷを磁気乗車券からQR乗車券に置き換え、磁気乗車券を廃止していく。改札機に投入する方式から、券面のQRコードを読み取り部にかざす方式に変わる。
改札機は磁気券を投入口から取り込み、内部で送りながら読み取る。そのための機構を1台ごとに抱えている。2024年5月に京成電鉄や東武鉄道など7社と共同で発表した置き換え計画は、この機構の複雑さと鉄道固有の専門性の高さを理由に挙げ、券詰まりによる保守の手間にも触れている。
QR乗車券の場合、入場したか出場したかの状態は券に書かず、8社が共用するサーバーで管理する。改札機の中で券を処理する機構は要らなくなる。Suicaで運賃計算を、紙のきっぷで磁気券の機構を、それぞれ改札機から外す形だ。


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