さて、ではどうしてそんな見方の違いが生まれたのでしょうか? もちろん答えはありませんが、一つ面白い考察ができます。
「牛」って英語で何と言うでしょうか。「cow(カウ)」がすぐ浮かんだ人が多いと思います。しかし実は、英語には牛を表す言葉が本当にたくさんあるのです。
英語には「牛」を表す言葉が、やたらと多い
cow……雌牛
bull……雄牛
bullock……去勢牛
beef……牛肉
calf……子牛
ox……生物学上の言い方
日本語で「牛肉」と言えば済むところを、英語では「beef」と言います。「cow meat」ではありません。
ここで1つ、大事な法則をお伝えしましょう。言葉というのは、「よく使うもの」「身近なもの」ほど、細かく呼び分けられて増えていくのです。
例えば、あだ名を考えてみてください。
仲のいい友達には、いろんな呼び方が生まれますよね。僕も壱誠(いっせい)という名前ですが、「いっちゃん」「いっせー」「イチ」など、いろんな呼ばれ方をされてきました。いろんな人と深く関わっているからこそ、いろんな呼び名が生まれる。そして関わる人が増えれば増えるほど、呼ばれ方が増える。
逆に言えば、呼び方がたくさんあるということは、それだけ多くの人が関わっているということになります。
日本人からすると、「牛」って普通の動物ですが、しかし英語を使っている人たちの住んでいる地域では、そうではないのです。


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