5年前の中国と今の中国でも、かなり違う。まして10年前、20年前の中国は、今とはまったくの別世界だったとさえ言える。
また先日、友人がエチオピアの首都アディスアベバの写真を送ってくれた。私が旅したわずか3年前とは、別の都市のように変貌していて驚いた。
成長する国について、「10年前はあの国は○○だった」という話を現在にも当てはめれば、実態と大きくずれる可能性がある。かつては正しかった「常識」だけで、今を判断することはできない。
海外市場への進出を考える企業では、過去にその国へ駐在した社員が、自身の古い知識や経験をもとに「あの国は○○だ」と決めつけてしまい、かえって現在の市場を理解する妨げになることもあると聞く。
「現地・現場・現物」で考える
正確な情報に基づいて判断することは、企業経営の基本でもある。
会社を理解するには、まず財務状況や販売動向、社員構成など数字と事実を確かめる。しかし、数字だけでは会社の実態はわからないので、現場で得られる一次情報も必要になる。
たとえば工場や事務所を訪れ、実際に歩いてみる。設備の状態や整理整頓の様子、人の動き、社員同士のやり取りなどから、資料だけではわからなかった課題や強みが見えてくることがある。


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