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ライフ #還暦バックパッカー教授の世界見聞録

自分の目で見て初めて気づく「ああ、こうなっているのか」…情報があふれる今こそ「現地・現場・現物」で世界を見る

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カンボジアの首都プノンペンのイオンモール。日本のイオンと見まがうような光景だ(写真:筆者撮影)
  • 河瀬 誠 立命館大学ビジネススクール教授、MK&Associates代表
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私が最後にアメリカ西海岸を旅したのは5年ほど前だが、当時すでにテスラをはじめとする電気自動車(EV)が数多く走っていた。滞在中には何度もUberを利用し、ドライバーとも話し「なんて便利な仕組みだろう」と感動した。

今年ラスベガスを訪れた人からは、Waymoの自動運転車を街で頻繁に見かけたと聞いた。こうした体験をすると、「日本は技術の最先端を走る国だ」というのは、間違った思い込みではないかと首を傾げたくなる。

自動運転するWaymoのタクシーの様子(写真:HR FABULA・山本紳也氏提供)

その一方、ロサンゼルスやサンフランシスコの中心部では、閉店した店舗や路上生活者の姿も目立ち、格差社会の閉塞感を実感した。「自由で豊かなアメリカ」というのもまた間違った思い込みかもしれない。

荒廃したロサンゼルス中心部の風景(写真:HR FABULA・山本紳也氏提供)

「百聞は一見に如かず」という言葉は真実だ。

もちろん、個人が旅で触れられる範囲は限られている。旅先で目にした光景も、その国の一部分にすぎない。

それでも、平均化された統計や、一部を切り取った動画だけでは見えなかった姿に触れることはできる。実物を見て、その場の音やにおい、周囲の人たちの表情、日差しの強さや風の冷たさ、そこで湧き上がった感情まで含めて体験する。その理解の深さは、動画を「ながら視聴」してわかったつもりになるのとは異なる。

成長する国では情報の「鮮度」が重要

私は数年に1度、中国を旅するが、行くたびに建物も人々の生活も変わっていて、驚かされる。現地に駐在する人からも、こんな話を聞いた。

「半年ほど日本に帰国してから中国へ戻ると、その間に街並みや生活スタイルが変わっていて、浦島太郎になったように感じる」

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