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落ち込み、イライラ、不安定な感情…40代を苦しめる「ミッドライフクライシス」の要因《海馬の萎縮》を止める運動法

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海馬の萎縮は脳のさまざまな領域に影響を及ぼすという(写真:jessie/PIXTA)
  • 瀧 靖之 東北大学加齢医学研究所教授、医師、医学博士

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人生の折り返し地点を迎える40~50代の頃から漠然と感じる心理的な不安や葛藤――。いわゆる「ミッドライフクライシス」は、多くの中高年にとって避けて通れないものですが、東北大学加齢医学研究所教授の瀧靖之氏によれば、その要因のひとつである脳の海馬の萎縮は、適切な運動によって食い止められるといいます。
本稿では、瀧氏の監修書『「中年の壁」を乗り越える最良の方法』から、一部を抜粋・編集する形で、運動が脳を活性化させるメカニズムを解説するとともに、海馬を成長させる正しい運動のしかたと、おすすめのスポーツを紹介します。

運動で増大できる脳の「海馬」

脳の側頭葉の深いところに、「海馬」と呼ばれる部位があります。記憶を司る器官で、左右1つずつあります。タツノオトシゴ(英語でsea〈海〉horse〈馬〉)のような形をしているのが、名前の由来。物事を記憶する、記憶したものを整理する、記憶を思い出す、これらすべて海馬の働きです。

海馬は、何もしなければ加齢とともに萎縮していきます。その影響は、記憶力の低下だけにとどまりません。なぜなら、海馬はストレスへの耐性や、喜怒哀楽などの感情に関わる、脳のさまざまな領域とも深く関係しているからです。

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