例えば、ストレス調整ができず、ちょっとしたミスに落ち込むようになったり、イライラしたりと、感情が不安定になることもあります。つまり海馬の萎縮は、ミッドライフクライシスと深く関わっているのです。
そんな海馬の萎縮は、止めることができます。その方法の1つが「運動」です。運動によって分泌される「BDNF」は、海馬の神経細胞を活性化し、萎縮を止めることができます。また、海馬は使うほど強化される性質があり、何歳からでも成長させられることがわかっています。
30分でもOK。ポイントは疲れすぎないこと
運動のレベルとしておすすめなのは、30分程度の軽い有酸素運動です。有酸素運動とは、肝臓などに蓄えられた糖と、酸素によってつくられたエネルギーを使う運動のこと。ウォーキング、ジョギング、水泳などが相当します。
有酸素運動を続けると、脳細胞のエネルギー源となる栄養素BDNFが生成されます。BDNFは、脳への血流量を増やし、認知症の原因となる物質を壊す働きがある栄養素。何もしないと加齢とともに減ってしまうのですが、有酸素運動によって、増加に転じさせることができます。このBDNFが、脳の海馬の成長を促し、萎縮を妨げるためにとても重要なのです。
また、運動をしたあとは頭も体もすっきりします。その理由は、運動することで脳から快楽物質である「ドーパミン」が放出されるから。このドーパミンも、間接的に脳の萎縮を妨げる働きをします。
ただしやりすぎは禁物。運動をしすぎると体内で活性酸素が発生し、これが体の組織を傷つけてしまいます。体に負荷をかけすぎず、会話をしながら楽しむくらいの有酸素運動が最適です。
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