有料会員登録
ライフ

落ち込み、イライラ、不安定な感情…40代を苦しめる「ミッドライフクライシス」の要因《海馬の萎縮》を止める運動法

6分で読める
海馬の萎縮は脳のさまざまな領域に影響を及ぼすという(写真:jessie/PIXTA)
  • 瀧 靖之 東北大学加齢医学研究所教授、医師、医学博士
2/4 PAGES

例えば、ストレス調整ができず、ちょっとしたミスに落ち込むようになったり、イライラしたりと、感情が不安定になることもあります。つまり海馬の萎縮は、ミッドライフクライシスと深く関わっているのです。

そんな海馬の萎縮は、止めることができます。その方法の1つが「運動」です。運動によって分泌される「BDNF」は、海馬の神経細胞を活性化し、萎縮を止めることができます。また、海馬は使うほど強化される性質があり、何歳からでも成長させられることがわかっています。

30分でもOK。ポイントは疲れすぎないこと

運動のレベルとしておすすめなのは、30分程度の軽い有酸素運動です。有酸素運動とは、肝臓などに蓄えられた糖と、酸素によってつくられたエネルギーを使う運動のこと。ウォーキング、ジョギング、水泳などが相当します。

有酸素運動を続けると、脳細胞のエネルギー源となる栄養素BDNFが生成されます。BDNFは、脳への血流量を増やし、認知症の原因となる物質を壊す働きがある栄養素。何もしないと加齢とともに減ってしまうのですが、有酸素運動によって、増加に転じさせることができます。このBDNFが、脳の海馬の成長を促し、萎縮を妨げるためにとても重要なのです。

また、運動をしたあとは頭も体もすっきりします。その理由は、運動することで脳から快楽物質である「ドーパミン」が放出されるから。このドーパミンも、間接的に脳の萎縮を妨げる働きをします。

ただしやりすぎは禁物。運動をしすぎると体内で活性酸素が発生し、これが体の組織を傷つけてしまいます。体に負荷をかけすぎず、会話をしながら楽しむくらいの有酸素運動が最適です。

(出所:『「中年の壁」を乗り越える最良の方法』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数