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入社3年ですり減る若手が続出する理由…172の研究でわかった「つらさの正体」は、能力の欠如ではなく《適合のズレ》だった

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適合のズレ 5日で自分の才能が見つかる本
職場でのつらさの多くは、能力の欠如ではなく「適合のズレ」から来ていると分かった(写真:zon / PIXTA)
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また、会社の文化や価値観が自分に合っている人ほど、その会社に愛着を持ち、辞めたいと思いにくくなる傾向も見られました。仕事の満足や定着にとって、「自分に合う環境」は非常に重要な要素だったのです。

「仕事がつらい」のは能力が足りないからではなかった

この結果を職場での感覚に置きかえてみます。仕事内容と自分の重心が合っているかどうかは、職務満足の高さと強く結びついていて、このメタ分析の中でも影響力は上のほうに来ます。会社の文化と自分の重心がズレている人ほど、「辞めたい」という気持ちは強くなるということです。

人が職場でつらくなる理由は、よく「能力が足りない」と言われます。しかし、このメタ分析は、もっと優しい答えを伝えてくれています。本当のつらさの多くは、能力そのものよりも、適合のズレから来ているのかもしれません。

これは、転職をくり返してきた人や、長く同じ会社で苦しんできた人にとって、少し心が軽くなる知らせかもしれません。力を出せなかったのは、性格に問題があったからでも、努力が足りなかったからでもありません。ただ、たまたま重心の合わない場所にいただけです。そう考えるほうが、データの上ではずっと自然なのです。

では、重心の合う場所をみつけるためにはどうしたらいいのか。ここで少し、「才能の5つのプロトタイプ」の話に触れておきます。

タイプA は分析探究型(Investigator)です。じっくり観察し、問いを立てて世界を解きほぐすのが得意なタイプで、「知的関与(Intellect)」が高めの島に重心があります。そしてそこに、「知的好奇心(典型的知的関与)」が重なってきます。この2つは相関が高く、共有する部分が4割ほどありますが、同じものではありません。

タイプB は構築実行型(Builder)です。計画を立て、やると決めたらコツコツ続けるのが得意なタイプで、誠実性の中でも「勤勉さ」「秩序立て」の島が強めに出ます。

タイプC は共感関係型(Connector)です。人の気持ちに橋をかけ、その場の空気をやわらかく整えるのが得意なタイプで、協調性の「思いやり」と外向性の「社会性」の島が前に出てきます。

タイプD は表現発信型(Expresser)です。感じたことや考えたことを形にして外へ届けるのが得意なタイプで、開放性の中でも「経験への開放」、つまり感受性側の島が強めです。

タイプE は戦略統率型(Strategist)です。全体を見わたして道筋を描き、人を引っぱっていくのが得意なタイプで、外向性の中の「主張性(Assertiveness)」と誠実性の「勤勉さ」を組み合わせた重心を持っています。

フィットをうまく整えるには、まず自分の重心を知ることが先になります。自分は分析探究型に近いのか、構築実行型に近いのか。共感関係型・表現発信型・戦略統率型のどれが主タイプで、どれが副タイプなのか。

それが見えてくると、自分にとって「仕事内容との適合が高い職場」や「組織文化との適合が高い職場」を自分の意志で選べるようになります。

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