有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

Prime Videoはなぜ今日本市場へ集中投資するのか? 経営陣が語るローカル作品とアニメの未来

7分で読める
左から大石圭介氏、ケリー・ディ氏、ゴラフ・ガンジー氏
左から大石圭介氏、ケリー・デイ氏、ゴラフ・ガンジー氏(写真:筆者撮影)
  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
2/3 PAGES

――日本市場を成長させるために、どのようなことを重視していますか?

大石:日本のお客様一人ひとりに「これは自分が求めているものだ」と思ってもらえるものを提供すること。そのために、IP、オリジナルコンテンツを増やしていくことが必要です。私たちは、お客様やクリエイターの声を聞きつつ、日本の文化に根差し、日本人の感情に訴えかけるコンテンツを作ろうとしています。

ジャパン・カントリー・マネージャーの大石圭介氏(写真:筆者撮影)

国境を越えたテーマの作品を、ほかの国にも届ける

――いろいろな国でオリジナルコンテンツを製作していく際に、ゴーサインを出すかどうかをどのように判断しているのでしょうか?

デイ:何が当たるのかを正確に予想することはできません。私たちは、社内の製作チームやクリエイターがどのようなビジョンを持ち、どれほど強く作品を信じているのかを判断材料にします。

また、世界規模のサービスではあっても、まずはその国の視聴者が共感できるものを作ることからスタートします。特にこの3、4年ほどは、特定の市場で大ヒットしたものがほかの国でも成功する例を見てきました。国境を越えたテーマを、すばらしい形で語る作品だからです。私たちはそういった作品に吹き替え、または字幕を加えて、ほかの国に住む人たちにもお届けするのです。

――現代の若者はひと昔前の世代に比べ、海外の作品を見ることに抵抗を感じなくなっていると思いますか?

デイ:それは間違いありません。若者向け作品は中高年向けの作品より高い確率で世界的レベルの成功を収める傾向にあります。最近、私たちが力を入れているヤングアダルトのジャンルの作品、ドイツの『マクストン・ホール 〜私たちをつなぐ世界〜』、スペインの『君の過ち』、インドの『コール・ミー・ベイ 〜お金じゃ買えない私の幸せ〜』などもそれを証明しています。

大人になる、恋に落ちる、友情、家族などは、誰にでも共感できる要素。世界のどこにいる人たちも経験することです。現代の若い人たちは、字幕や吹き替えを気にせず、素直にストーリーや出演者に思い入れを持っているようです。

大石:国境を越えたテーマであっても、その国のお客様たちに向けて話を語っています。たとえば、私たちは、若者たちの恋愛離れという状況を受けて、初めての恋人を作るというリアリティ番組を新たに製作しました(27年夏配信開始の『初めての恋人になってください』)。日本の若い人たちを統計的に分析することから始めた企画ですが、ほかの国にも通じる話だと思っています。どんな反応を得られるか、楽しみです。

3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数