一通の投書を機に国税局の査察を受ける
宇野千代が編集長をつとめ、右肩上がりで売上げを伸ばしてきた『スタイル』の勢いに翳りが見え始めたのは、戦後の復刊から7年目を迎えた1952(昭和27)年頃からだった。
その矢先のある朝、千代や社員たちが銀座の編集室で仕事を始めようとすると、スーツ姿の男たちが一斉になだれ込んで来た。彼らは「そのまま動かないで下さい」と千代らを制し、編集室の机の引き出しや戸棚、事務員のハンドバッグの中や屑籠の中まで手を入れ、書類だけでなく紙切れやメモまでかき集めた。
宇野千代が編集長をつとめ、右肩上がりで売上げを伸ばしてきた『スタイル』の勢いに翳りが見え始めたのは、戦後の復刊から7年目を迎えた1952(昭和27)年頃からだった。
その矢先のある朝、千代や社員たちが銀座の編集室で仕事を始めようとすると、スーツ姿の男たちが一斉になだれ込んで来た。彼らは「そのまま動かないで下さい」と千代らを制し、編集室の机の引き出しや戸棚、事務員のハンドバッグの中や屑籠の中まで手を入れ、書類だけでなく紙切れやメモまでかき集めた。
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