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国税庁の査察を受け1億円の追徴も…朝ドラ《ブラッサム》宇野千代が「書くことも憚られる」と振り返る"お金の事情"

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戦後になって宇野千代が直面した経済的な苦境とは(写真:Graphs/PIXTA)

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今月28日から放送が始まるNHK朝ドラ「ブラッサム」。そのモデルである作家の宇野千代は、多彩な恋愛遍歴を持ち、自伝小説『生きて行く私』がミリオンセラーとなるなど、一般には華やかなイメージを持たれがちですが、じつはとてもお金に苦労していた側面がありました。
本稿では、自身が創刊し、編集長をつとめたファッション誌『スタイル』の、戦後の復刊以降に宇野千代を襲った経済的な苦境について、四條たか子氏の著書『宇野千代 その言葉と人生』から一部を抜粋・編集する形で紹介します。

一通の投書を機に国税局の査察を受ける

宇野千代が編集長をつとめ、右肩上がりで売上げを伸ばしてきた『スタイル』の勢いに翳りが見え始めたのは、戦後の復刊から7年目を迎えた1952(昭和27)年頃からだった。

その矢先のある朝、千代や社員たちが銀座の編集室で仕事を始めようとすると、スーツ姿の男たちが一斉になだれ込んで来た。彼らは「そのまま動かないで下さい」と千代らを制し、編集室の机の引き出しや戸棚、事務員のハンドバッグの中や屑籠の中まで手を入れ、書類だけでなく紙切れやメモまでかき集めた。

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