世界の主要格物感や美術館の観覧客数を調査しているイギリスの美術メディア『アート・ニュースペーパー』によると、国中博は23年に年間約418万人の観覧客を記録して世界6位に浮上したが、その後も入館者の増加傾向は続いた。そして25年の年間観覧客数は約650万人という驚異的な数字を達成した。
これは、フランスのルーブル美術館(約905万人)、バチカン美術館(約693万人)に次ぐ、「世界第3位」の地位で、2026年は700万人を突破する勢いだという。この急増ぶりは世界の美術館・博物館界でも極めて異例で、世界から関係者が見学に訪れるという。これは前年比で約70%の増となった。
1年で観覧客数70%増を達成だが…
しかし、急激な観客増は、同時に深刻な混雑という課題ももたらした。
私が訪れた日も、昼前には入り口の前で長蛇の列が生じていた。また、館内には「公共交通機関を使ってください」という掲示があちこちに貼られていた。若者に人気のイマーシブ映像は、入場制限がかかっていた。
毎週水曜日と土曜日には午後9時までの「ナイト・ミュージアム」を実施し、入館者の分散化を図っているが、やはり入館者は昼に集中するようだ。
新たな課題も出ているものの、隣国の国中博の成功は、日本の博物館が抱える「若年層の開拓」や「自主財源の獲得」といった運営課題にも、刺激と影響を与えるだろう。


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