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AI・半導体相場はまだ終わっておらず「株価の年末高予想も不変」、だが金利は「危険水域」に近づいている

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ジャクソンホールで「突然のタカ派宣言」をしたFRBのウォーシュ議長(中央) (写真:ブルームバーグ)
  • 平野 憲一 ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト
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例えば、8月26日のエヌビディアの好決算発表後の27日の日経平均は予想どおり前日比691円高で始まった。しかし、直後に480円安まで失速し予想外の動きを見せたのは、アドバンテストが急落したためだ。

その余波か、翌28日の日経平均は120円安で始まった後買い戻され、後場寄りには710円高となったが、これは逆にアドバンテストが買い戻されたことが大きく影響していた。

長編小説のようなAI・半導体相場は「上巻」の最終章から「下巻」へ

このような状況では、AI・半導体相場は「もう終わるかもしれない」か「まだ終わらない」か、しっかりかつ冷静に見極めることが、投資家にとって最も重要なこととなる。

市場サイドの見方を整理すると、以下のとおりだ。

「もう」の根拠は

・過熱した投資サイクルへの警戒が顕在化し始めている
・「AI・半導体なら何でも買い」から、銘柄選別の局面へ移行している
・インフラ投資回収という重い現実が問われ始めている
・日本株全体がAI・半導体一極集中相場から循環物色へ向かっている

一方、「まだ」の根拠は

・利益成長が株価を追い越し始めている
・半導体売り上げ・AI設備投資は構造的な拡大トレンドが続いている
・予想PER(株価収益率)等バリュエーション(投資尺度)の観点では「崩壊シグナル」は出ていない
・AI・半導体ブームは、企業間競争の局面へ移っている

まとめると、AI・半導体株相場の揺らぎは、テーマ全体の終焉ではなく、銘柄選別のフェーズへとステージを変えつつあるということになる。

結局、産業革命と言われるAI・半導体相場は長編小説のようなものだ。今は、物語が「上巻」から「下巻」へ移るときに現れる上巻の終章で、下巻への入り口となっている。AI相場は終わるのではなく、これから新しい下巻が始まるだけだ。ただし、金利上昇という“物語の外側”からの圧力は確実に強まっている。AIの下巻が順調に進むかどうかは「金利」、この1点が鍵になる。

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