メンバーにもそれまで一緒に活動してきた仲間がおり、それぞれが本気でデビューを目指して活動していた。実際、再編時にはメンバー自身が以前のグループやファンへの思いをかなり率直に言葉にしている。
ファンの間では「ガラスの天井が開いた」という表現も見かけた。デビュー候補と見られながら長く活動するグループが増える中で、全員10年以上のキャリアを持つ5人のデビューに、大きな動きを感じた人もいたのだろう。
金色の扇子と「奇天烈」のステージ
KEY TO LITを知るなら、まずYouTubeに公開されている「KITERETSU FIRE」のパフォーマンス映像を見てみてほしい。
「キテレツ」は漢字で「奇天烈」と書く。“奇”という文字が入ったゴールドにカラフルなファーがあしらわれたド派手な衣装。手には金色の扇子を持ち、ラップで次々とメンバーを紹介していく。コール&レスポンスの揃い具合も圧巻だ。
また、コンサートの登場では巨大な漢字の「天」に5人が乗って現れ、これまでさまざまなコンサートを見ていたファンたちを驚かせた。ド派手なセットを初めて見たときは、「なんだこれは」と思った。でも目が離せない。「景気がいい」「見ると元気になる」と言われるのもわかる。
猪狩は会見でKEY TO LITの魅力を聞かれ、「自由」と答えている。自分たちがまず楽しみ、その周りにいる人も楽しくしたいのだという。実際、5人を見ていると、全員を同じ色にそろえようとしている感じはあまりない。
「(デビューが決まったことで)これからもKEY TO LITの5人でいていいという意味にも感じている」
デビュー決定後の会見で井上が話していた言葉だ。これまでの時間の重み、グループがいつどうなるかわからないジュニア期間に対する思いが垣間見える。
巨大な「天」に乗って現れる5人が、今度はどこまで行くのか。まずは、デビュー曲を引っ提げた音楽番組出演を楽しみに待ちたい。


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