1階にはゲームコーナーがあり、2階は喫茶。この喫茶は、駐車場の案内をしていたマスターが学生時代に通っていた店を、そのまま再現したものだという。
一言で「昭和レトロ」といっても、昭和は64年まである。どの時期を切り取るかで雰囲気はガラリと変わる。『展望レトロ喫茶 桃山館』(以下、桃山館)が再現するのは昭和初期というよりは、昭和後半~平成。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のようなノスタルジーを求める人には、少し刺さりづらいかもしれない。そのぶん、その時代を生きた50〜60代と、親の世代を通じてそれを知るZ世代に、ぴたりとハマる。
人気No.1「熱海トルコライス」にエビフライが“ドーン”と2本
1階のゲームコーナーに立ち寄りたい気持ちをグッとおさえ、まずは2階の喫茶「桃山館」で順番待ちをすることに。32席の座席は、オープンと同時に埋まってしまうこともよくあるという。
満員ならあきらめる? いや、それは早計だ。タブレットのウェイティングリストに名前を入力すると、館内のどこにいても順番がきたら教えてくれる。だから並んで待つ必要はない。この一見なにげない仕組みが、実は経営を支える肝になっている――のだが、その話は後編に譲ろう。
喫茶の人気No.1メニューは、熱海トルコライス。メインはエビフライ、唐揚げ、ハンバーグ、とんかつから選べ、サイズも小盛(1380円)、普通(1780円)、大盛(2280円)がある。筆者はふつう盛りのエビフライをオーダーした。
はい、と渡されてビジュアルに驚く。真ん中にエビフライがドーンと2つ! これはわんぱくすぎるのではないか。
プレートにはピラフ、ナポリタンの目玉焼きのせ、千切りキャベツもたっぷり。筆者の大好物がギューギューに寄り添っている。
「幸せすぎる光景だ」と思わず声が出た。


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