この店の名物のひとつ、お子様プレート(おもちゃ付き980円)は、いわゆるお子様ランチ。開館当初から大人もオーダーできた。ポップなどで打ち出してはいなかったが、オーダーの際「大人でも食べられますか?」と聞かれると、「はい」と答えていたそうだ。
すると、訪れた人たちが写真を撮りSNSにアップしはじめ、口コミが広がっていった。今ではメニューにも「大人でも頼めます」と明記されている。
マスターいわく、試作段階では旗はなかった。しかし旗がないものは、ただのプレート料理。旗を1本立てたことで、一気に「お子様ランチ」感がでたそうだ。ちなみに大人が頼んでも、おもちゃはちゃんと付いてくる。
プリンアラモードもクリームソーダも…“令和はシンプル”が受ける
昭和レトロの喫茶店に必ずあるのがクリームソーダ。もちろん桃山館にもあり、人気だ。味は定番のメロン、イチゴ、ブルーハワイ、レモン、そしてコーヒー(各600円)の5種類がそろう。
「何を頼もう。定番のメロンか、赤い色が映えそうなイチゴか、レモンってレモンスカッシュにアイスを投入しているのか? コーヒーはコーヒーフロートと同じかな?」
さんざん迷ったあげく、ブルーハワイをオーダーした。学生時代の思い出の味が、なぜか恋しくなった。すっかり桃山館のノスタルジーな雰囲気に巻き込まれている。
もう一品、気になったのが、きみだけのプリンアラモード(680円)。筆者が子どもだった昭和50〜60年代、喫茶店でプリンアラモードを頼むと、パインやバナナがプリンの周りにデコレーションされ、さらに生クリームがたっぷりトッピングされていた。ところが同館のそれは、硬めのプリンの上に生クリームをたっぷりのせ、さくらんぼを一つトッピングしているのみ。令和はシンプルが受けるらしい。


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