シリコンバレーの空気感
今のアメリカのジャーナリズムでは、AIのことは批判的に書かなければいけないという流れがあって、それをダイレクトに反映しているなという感じの本ですね。
一方で、あちこちに鋭いことも書かれています。私が面白いなと思ったのは、ひとつは、テクノロジーと私たちがどう向き合うのかという根本に触れた話が結構多いこと。
もうひとつは、オープンAIやアンソロピックなどの先端テック企業が、果たしてどこまで邪悪にならないで理念を大事にしていけるのかに関することです。
ひとつめの話題で言えば、著者がオープンAIの幹部であるグレッグ・ブロックマンとイリヤ・サツケヴァーに取材したときに、「AGI(汎用人工知能)が実現するかどうかは自分たちが決められるわけではない」と言われたという話があります。
本では、これはシリコンバレーでよく使われるお決まりのセリフという紹介のされ方をしていて、その意味は「AGIの開発は必然であり、自分たちがやらなくても誰かがやる」ということ。私も、そのとおりだと思います。



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