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オープンAI、アンソロピックの覇権争いの行く末とは 佐々木俊尚氏が語るテクノロジーの進化が止まらない深い理由

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世界とAIのイメージ
AIの登場と普及は人を幸せにするのか? 人類とテクノロジーの歴史から読み解く(写真:Kostiantyn Postumitenko/PIXTA)

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日本でも日々話題となっているオープンAIとAI業界の実情を詳細に取材した全米の話題書、『エンパイア・オブ・AI』の日本語版が刊行された。
気鋭の若手ジャーナリストによる260人への300回以上にわたるインタビュー、7年に及ぶ取材活動から生まれた話題書を、ITに詳しい文筆家・情報キュレーターの佐々木俊尚氏はどう読んだのか。その所感を3回に分けて紹介する。今回は1回目となる。

シリコンバレーの空気感

『Empire οf AI(エンパイア オブ AI):新しい帝国が生まれるとき』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

今のアメリカのジャーナリズムでは、AIのことは批判的に書かなければいけないという流れがあって、それをダイレクトに反映しているなという感じの本ですね。

一方で、あちこちに鋭いことも書かれています。私が面白いなと思ったのは、ひとつは、テクノロジーと私たちがどう向き合うのかという根本に触れた話が結構多いこと。

もうひとつは、オープンAIやアンソロピックなどの先端テック企業が、果たしてどこまで邪悪にならないで理念を大事にしていけるのかに関することです。

ひとつめの話題で言えば、著者がオープンAIの幹部であるグレッグ・ブロックマンとイリヤ・サツケヴァーに取材したときに、「AGI(汎用人工知能)が実現するかどうかは自分たちが決められるわけではない」と言われたという話があります。

本では、これはシリコンバレーでよく使われるお決まりのセリフという紹介のされ方をしていて、その意味は「AGIの開発は必然であり、自分たちがやらなくても誰かがやる」ということ。私も、そのとおりだと思います。

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