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AIバブル崩壊のXデーが突然やってきた。
そのような緊急事態に鑑み、タイミングのこともあり、この連載の特別編ということで今日は議論したい。こちらの記事(「今回のAIバブル」は必ず破裂するが、なぜ今も膨らみ続けなかなか破裂しないのか? 今年崩壊に至る「2つのシナリオ」とは)のシナリオ2が早くも実現しようとしているのだ。
AIバブル崩壊のXデーは、スペースXデーである。
スペースXの上場日6月12日である。
理由を説明しよう。
スペースXが急きょ、IPO(新規株式公開)をすることを発表した。
誰もが気づいているし、コメントしていることだが、まともなIPOではない。しかし、このようなまともでないIPOが行われてしまうところが、バブル全盛期の典型的な姿だ。
まず、これがいかにまともでないかを説明し、次に、このIPOの特異な特徴が、AIバブルを破裂させるきっかけを作ってしまう理由を示し、最後に、AIバブル全体像を包括的に説明し、崩壊後の経済の姿を示したいと思う。
イーロン・マスクのやりたい放題
第1に、タイミングである。
IPOは急きょ決まった。3月に急浮上し、5月20日にSEC(米証券取引委員会)に目論見書を提出し、6月12日上場が決まった。前代未聞のスピード決定である。これが異常な点だ。
そして、その理由は、創業者で圧倒的な大株主であるイーロン・マスクが今のバブルが崩壊して、IPOのチャンスを逃すことを畏れているからであり、マスク自身がバブルは間もなく終わると考えている。
第2に、ガバナンスの問題である。
マスクが82%以上の議決権を独占するだけでなく、将来の集団訴訟を困難にするなど、マスクがやりたい放題できるように、かつそれを止めるメカニズムをほぼすべて機能停止にしている。
第3に、事業内容である。
宇宙という夢を基に企業イメージを作り、個人投資家を引き付け、実態は、今後AIに集中投資するということでAIブームで買う投資家も引き付けようとしている。
実際には、宇宙は夢だけで、売り上げはあるが株価を正当化する水準からはほど遠く、その収益だけなら株価はゼロでもおかしくない。AIの見通しは、明らかに負け組で、AIの専門家から見れば、スペースXはAIとは無関係の企業である。
個人投資家が高値づかみ?
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