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無期懲役刑(無期拘禁刑)は、実質的に「終身刑」になっているという。記者は、無期懲役で刑務所に服役中の複数の受刑者と、面会や手紙のやりとりを続けてきた。受刑者の話から、無期懲役の受刑者が多い刑務所の実態をレポートする。
30年以上服役しないと仮釈放は難しい…無期懲役刑の実態
「出たいなと思うが、どうせ無理だろう。ここには100人以上の無期懲役がいるようです。無期懲役で仮釈放となるのは、何年かに1人くらいですからね。ここで死ぬんだなと思っている」
こうつぶやいたのは、徳島刑務所で受刑中のAさん(男性、50歳代)。今から30年近く前に犯した放火殺人罪などで無期懲役刑が確定している。
法務省が7月31日に公表した矯正統計年報によると、2025年に無期懲役刑で服役している1600人超の受刑者のうち、仮釈放されたのは4人だった。24年は1人で、20年から1桁が続いている。
一方、無期懲役で服役中に死亡した受刑者は24年が32人で、この数年の死亡者は30~40人前後で推移。仮釈放された人より、獄中で死亡した人がはるかに多いことがわかる。
また、04年の刑法改正で有期刑の上限が20年から30年に引き上げられたころから仮釈放が認められるまでの期間の長期化が進む。今では30年以上服役しないと仮釈放は難しく、無期懲役が実質的な「終身刑」といわれるようになっている。


