有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

「ここで死ぬんだな」「老人ホームのよう」—実質的な「終身刑」となった無期懲役囚が集まる"LB刑務所"の実態

7分で読める
写経
受刑者は「なぜ社会にいた時に写経に出会わなかったのか」と語った *写真はイメージ(写真:bunbuku_S / PIXTA)
2/5 PAGES
3/5 PAGES

最初に入った雑居房には7、8人くらいの受刑者がいたが、Bさん以外は徳島刑務所で10年以上服役している人ばかり。うち3人は無期懲役だったという。

明らかに認知症の暴力団元組長

「同じ房に殺人で服役していた人は、70代半ばでした。耳が遠くて刑務官が話している内容がよく理解できず、同じ房の受刑者が大声で“通訳”するのが日常でした。高齢者がよく街で使っている『歩行器』を使わないと歩けない人もたくさんいました。

刑務所内の工場まで歩くにも、歩行器がないといけない。認知症と思われる人も珍しくなく、房を徘徊したり意味不明なことを叫んだりする人を、同じ房の人が“介護”するような状況でした。

明らかに認知症だという感じの暴力団の元組長がいました。殺人で無期懲役でした。刑務所の中なのに自分の組にいるみたいに思い込んで、『こらお前は』などと食ってかかられてえらい目に遭いました。初犯のときに入った別の刑務所がどれほどよかったか痛感しました」

徳島刑務所の受刑者は、暴力団組員や暴力団関係者が多数を占めるという。前出のAさんは暴力団とは無関係だが、そんな刑務所での受刑生活はもう20年以上になる。

刑務所内では生活態度や作業への取り組み状況などによって第1類から第5類までの「優遇区分」がある。

一番下が「受刑態度が不良」の第5類で、一番上が「受刑態度が特に良好」の第1類。区分がアップすると手紙のやりとりや面会できる回数が増え、自費で購入できる品目が増える。また、休日にはお菓子などが食べられる集会に参加できるようにもなる。

一方で、ルールに反した際には「懲罰」というペナルティが課せられ、優遇区分が下げられることもある。

4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数