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キャリア・教育

《公教育はまだまだ可能性がある》「学習者中心の学び」を追求してきた風越学園元校長が「過疎地域の教育長」になったワケ

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真鶴町新校舎イメージ
子どもこそがつくり手――真鶴町が進めている教育改革とは(写真:真鶴町教育委員会)

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2026年4月、神奈川県唯一の過疎地域に指定されている真鶴町の教育長に岩瀬直樹氏が就任した。異年齢の学びや探究で知られる軽井沢風越学園(長野県軽井沢町)の設立に携わり、初代校長を務めた岩瀬氏が、なぜ人口減少が進む小さな自治体で公教育に挑むのか。「子どもこそがつくり手」という教育観の原点や、30年の義務教育学校開校に向けた構想などを聞いた。

「子どもたちが育っていない」と気づいた日

――「子どもこそがつくり手」という教育観は、どのようにして生まれたのでしょうか。

大学時代に長野県の伊那小学校や愛知県の緒川小学校などの実践を知り、「公立でもこんなに子ども中心の学びができるんだ」と感銘を受け、その影響もあって教員になりました。しかし現場では、日々の授業をこなすだけで精いっぱい。教員の学習サークルや書籍などで教育技術を学び、面白い活動や指示で子どもを引っ張る授業にのめり込みました。

そんな中、教員5年目に担任したクラスが、私の異動後に荒れ始めました。離任式で再会した子どもたちは「新しい先生は面白いことをしてくれない」と不満を口にし、後任の先生からは「あなたは楽しいことをばらまいただけで、子どもたちが育っていない」と指摘されました。子どもが自分たちで学びやクラスをつくれるようにしたかったのに、私が主役になり、主体性を奪っていたのです。そこから5年ほど、「どうすればよいのかわからない」と迷う時期が続きました。

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