なぜ眠ると記憶が強まるのか。睡眠中には、「再活性化」という現象が起こるからです。
日中に学習した内容に関連する神経の活動パターンが、眠っているあいだにも脳内で再び現れることがあり、この再活性化が記憶の強化に関わると考えられています。脳は眠っているあいだも働き続け、その日に得た情報を整理し、長期記憶へ組みこむ作業を続けているのです。
このしくみを学習に活かすための実践として、「寝る前の短い想起」があります。
寝る前の振り返りでは、教科書を読み直すより、いったん閉じて自分の頭から思い出すことが大切です。うまく出てこない部分があっても、そこで答えを詰めこむ必要はありません。何が残っていて、何があいまいなのかを確かめるだけでも、学習内容を呼び起こす合図になります。
研究では、「あとで試される」とわかっている内容ほど、睡眠中に優先して強化されることが確かめられています。寝る前に軽く振り返っておくことは、脳に「これは大事だ」と伝える合図になります。
長時間の勉強をする必要はなく、2分ほど「今日のポイントはなんだったか」と思い返すだけでじゅうぶん。そして翌朝、起きてから1分で同じ内容を再現することで、睡眠中に固定された記憶をさらに確かなものにできます。勉強の最後のひと押しは、机の前ではなく、枕の上でできるかもしれないのです。
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昼寝は午後のブースター
昼食後、急に眠くなって集中できなくなる。これを「気持ちが怠けた結果」と思って罪悪感を感じたりする。勤勉な日本文化あるあるです。
でも、それは間違いです。これは、じつは体内時計や「睡眠圧」と呼ばれる生理的なしくみが引き起こす、誰にでも起こる現象で、この眠気のピークは午後の半ばごろに現れやすいといわれています。


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