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ライフ #ごみ収集の現場から

「民家に突っ込みそうに…」「180段階段でギブアップ!」 長崎の急坂を支える《人力ごみ収集》の壮絶現場と迫る人手不足

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長崎市 ごみ収集
坂が多い長崎市のごみ収集方法とは?(写真:筆者撮影)
  • 藤井 誠一郎 立教大学コミュニティ福祉学部教授
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引き出し収集には独特の作業道具を利用する。ごみを積み、重力を利用して坂道を滑らせるように降ろしていくために工夫された箱と枠を多用する。佐世保市で体験した時に見た作業道具とほぼ同じ形状のものが使用されていた。

佐世保市の箱と枠板(写真:筆者撮影)
長崎市のスラセバラ(写真:筆者撮影)

緑色のトレイ、滑り降ろせるように装着された白色のプラスチックボード「スラセ」は共通している。ごみ量が多い時に箱の中に立てる枠板が佐世保市は9mmのべニヤ板であったのに対し、長崎市は板を組み合わせて自作した枠であり、一度に多くのごみを運び出せるよう高い枠となっていた。ちなみに、長崎市では緑色のトレイのことを「バラ」と言い、スラセが装着されていれば「スラセバラ」、車輪が装着されていれば「コロバラ」と呼んでいる。

引き出し収集の極意

長崎港が一望できる高台の現場に到着すると、すぐにバラの組み立てを行う。筆者は綺麗な景色に見とれていたが、峰氏は景色を見る素振りもせず、あらかじめ市民の通行の邪魔にならない所に置かれていた緑色のトレイを出し、その内側に木製の枠を入れて、バラを組み立てていった。

トレイと枠は現地に設置されている(写真:筆者撮影)
スラセバラを組み立てる峰氏(写真:筆者撮影)

組み立てが終わると、丘陵地の中腹にあるステーションに向かって、ガタガタ音をたててバラとともに下っていく。その時に注意することは、バラ自体をコントロールしやすくするために、綱をひねってバッテンを作って短く持つ、急な階段の時にはスピードがつくので、前を少し浮かせて持って引っ張る、という点である。

下る時は綱をひねって短く持つようにする(写真:筆者撮影)
階段を下りステーションに向かう(写真:筆者撮影)
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