「中立となる出来事」は、実はほとんど存在しません。東大生は、ニュースを見たときに、必ず「誰が得して、誰が困るか」を考えます。
たとえば、「最低賃金が引き上げられた」というニュースを見たら、「労働者は得、人件費を払う側の企業は困る」と即座に整理するのです。「円高が進んだ」というニュースを見たら、「輸入企業と海外旅行客は得、輸出企業は困る」と整理します。
この読み方をすると、ニュースが急に立体的になります。書かれている事実だけでなく、その背後にいる「喜んでいる人」と「悩んでいる人」が見えてくるのです。しかも、この視点を持っていると、自分自身の立場も見えてきます。「このニュースで、自分は得する側か、困る側か」。これがわかれば、ニュースは「他人の話」ではなく、「自分にも関係する話」に変わります。
気になるニュースを見たら、「得する人を2人、困る人を2人」書き出してみましょう。「2人ずつ」書き出すのがポイントです。「1人ずつ」だけでは、得する人も困る人も、すぐに思い浮かぶわかりやすい人を挙げて終わってしまうからです。
「2人ずつ」挙げようとすると、脳が勝手に「他には?」と探しにいってくれます。続けていくうちに、ニュースを見た瞬間に「得する人2人、困る人2人」が思い浮かぶようになります。するといつの間にか、ニュースは流して終わるものではなく、考える素材になっています。
「1分野に閉じた知識」は、いずれ天井が来る
本稿の最後にお話ししたいのは、「分野を横断する」というインプット法です。勉強がうまくいく人は、ある段階までは、「1分野を深く掘る」ことに集中します。英語なら英語、数学なら数学、自分の専門分野なら専門分野。これは正しいやり方です。


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