有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

「そうめんに、ふりかけおにぎりでいいのよ」――夏休みの"終わりのなき食事作り"に疲弊した私が、85歳祖母に学んだこと

8分で読める
小嶋 絵美 夏休み
「昭和・平成レトロなおうちランチ」で、夏の食事作りを楽しんでみませんか? (写真:筆者撮影)

INDEX

「お腹すいた! お昼ごはん、まだー?」――息子の無邪気な声が、頭の奥に重たく響く。

在宅ワークと小1の夏休み。「ちゃんとしなきゃ」と気負って倒れたわたし

はじめての夏休み。朝6時半のラジオ体操から始まる完璧なルーティンを組んだのは、だれに言われたからでもない。「母親としてちゃんとしなきゃ」と、自ら背負い込んだものだった。

夏休みの終わりのなき食事作りーー一体、どれだけ多くの親たちが今年も苦しんだことだろう(写真:筆者撮影)

規則正しい生活の次に立ちはだかるのは、「終わりのなき食事作り」だ。給食のない夏休みにおいて、これが最大の重荷であることは疑いようもない。外食や総菜に頼れば、食費がかさむ。「おうちごはんが最適解なんだ」と自分に言い聞かせ、キッチンに立つ。

作っては食べ、洗ってはまた作る。食器が棚に戻る暇すらないほど延々と繰り返される「一日3食」のループに、身も心もゴリゴリと削られていく。学童に預けず在宅ワークをするわたしには、そこに追い打ちをかけるように、仕事の締め切りが押し寄せてきた。

「ちゃんとしなきゃ」と貼りつめていた糸は、ある朝、ぷつりと切れた。

「起きてラジオ体操に行かなきゃ、ごはんも作らなきゃ」

焦る気持ちとは裏腹に、頭が割れるように痛んで布団から起き上がれない。 

寝込むわたしの横で、息子は暇を持て余しここぞとばかりにゲームとYouTube三昧。朝食は買い置きの菓子パン、昼食は温めるだけのレトルトカレーを出すので精一杯だった。

【写真を見る】「そうめんに、ふりかけおにぎりでいいのよ」――夏休みの"終わりのなき食事作り"に疲弊した私が、85歳祖母に学んだこと(8枚)
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数