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「お腹すいた! お昼ごはん、まだー?」――息子の無邪気な声が、頭の奥に重たく響く。
在宅ワークと小1の夏休み。「ちゃんとしなきゃ」と気負って倒れたわたし
はじめての夏休み。朝6時半のラジオ体操から始まる完璧なルーティンを組んだのは、だれに言われたからでもない。「母親としてちゃんとしなきゃ」と、自ら背負い込んだものだった。
規則正しい生活の次に立ちはだかるのは、「終わりのなき食事作り」だ。給食のない夏休みにおいて、これが最大の重荷であることは疑いようもない。外食や総菜に頼れば、食費がかさむ。「おうちごはんが最適解なんだ」と自分に言い聞かせ、キッチンに立つ。
作っては食べ、洗ってはまた作る。食器が棚に戻る暇すらないほど延々と繰り返される「一日3食」のループに、身も心もゴリゴリと削られていく。学童に預けず在宅ワークをするわたしには、そこに追い打ちをかけるように、仕事の締め切りが押し寄せてきた。
「ちゃんとしなきゃ」と貼りつめていた糸は、ある朝、ぷつりと切れた。
「起きてラジオ体操に行かなきゃ、ごはんも作らなきゃ」
焦る気持ちとは裏腹に、頭が割れるように痛んで布団から起き上がれない。
寝込むわたしの横で、息子は暇を持て余しここぞとばかりにゲームとYouTube三昧。朝食は買い置きの菓子パン、昼食は温めるだけのレトルトカレーを出すので精一杯だった。


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