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教室で"透明な存在"だった少年…居場所なくし不登校になった彼が、在宅医と始めた"たった5分の外出"でつかんだ未来

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暗い部屋で落ち込む男の子
最初から「学校に戻る」ではない。回復はとても小さな選択から始まる(写真:metamorworks/PIXTA)
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■「昨日より半歩」進めばいい

私はよく「攻めて守る」と言います。守るだけでは、世界は広がらない。攻めるだけでは、こころは壊れる。彼には、管理栄養士と精神保健福祉士も関わりました。生活リズムを整える。食事の回数を増やす。週に一度、短時間だけ外出する。すべてが「小さな設計」です。

「学校に戻す」ことは目標にしない。「昨日より半歩」進むことだけを目標にする。

彼は何度も揺れました。外に出た翌日、彼は1日中寝込むこともあった。イライラして母親に当たる日もあった。それでも、少しずつ、家の前からコンビニへ。コンビニから近くの公園へ。

3カ月後、彼は言いました。

「疲れるけど、前よりマシ」

この言葉は、劇的ではありません。

未来を開くヒント:回復は決して劇的ではなく、昨日の延長線上にある。

「頑張れ」はどう使うべきか

■「頑張れ」は丁寧に使う

「頑張れ」という言葉は、これまで多くの子どもを傷つけてきました。

「もっと努力しなさい」

「みんな、できている」

「なんで、あなたはできないの」

「もっと頑張らないと」

その圧力に押し潰された子どもたちがいる。

だから私は、この言葉を簡単には使いません。でも、精一杯丁寧に使います。頑張ることそのものが悪なのではない。“壊れる頑張り方”が悪なのだと。

未来を開くヒント:苦しめていたのは「努力」ではなく、「孤立した状態」での努力だった。
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