■「昨日より半歩」進めばいい
私はよく「攻めて守る」と言います。守るだけでは、世界は広がらない。攻めるだけでは、こころは壊れる。彼には、管理栄養士と精神保健福祉士も関わりました。生活リズムを整える。食事の回数を増やす。週に一度、短時間だけ外出する。すべてが「小さな設計」です。
「学校に戻す」ことは目標にしない。「昨日より半歩」進むことだけを目標にする。
彼は何度も揺れました。外に出た翌日、彼は1日中寝込むこともあった。イライラして母親に当たる日もあった。それでも、少しずつ、家の前からコンビニへ。コンビニから近くの公園へ。
3カ月後、彼は言いました。
「疲れるけど、前よりマシ」
この言葉は、劇的ではありません。
「頑張れ」はどう使うべきか
■「頑張れ」は丁寧に使う
「頑張れ」という言葉は、これまで多くの子どもを傷つけてきました。
「もっと努力しなさい」
「みんな、できている」
「なんで、あなたはできないの」
「もっと頑張らないと」
その圧力に押し潰された子どもたちがいる。
だから私は、この言葉を簡単には使いません。でも、精一杯丁寧に使います。頑張ることそのものが悪なのではない。“壊れる頑張り方”が悪なのだと。


※ログイン後、コメント入力が可能です。