■回復は「なだらかな坂」でいい
「壊さない挑戦」には、3つの条件があります。
条件①小さな一歩であること
挑戦は、小さくなければなりません。最初から、学校に戻る、ではない。まずは玄関に立つ。昼間にカーテンを開ける。家族と5分話す。「そんなことで?」と思えるくらいがいい。人は、いきなり高い山に登ると、登山そのものを嫌いになります。
小さな丘を越える。それを繰り返す。回復の度合いは、階段ではなく、「なだらかな坂」でいいのです。
挑戦に「成功保証」はない
■「想定内の失敗」は絶望にならない
条件②失敗が前提であること
挑戦に「成功保証」はありません。外に出られた翌日、寝込むかもしれない。イライラが強くなるかもしれない。家族に当たるかもしれない。それでもいい。あらかじめ「揺らぎ」があることを、家族で共有しておくことが大切です。
私は必ず家族に言います。
「悪くなる可能性もあります」
「でもそれは、こころが壊れた証拠ではありません」
失敗が「想定内に」なると、失敗は絶望にならない。
■伴走があれば「頑張れ」は暴力でなくなる
条件③伴走があること
一番大切なのは、ここです。
1人で頑張らせない。家族だけで抱え込まない。専門職も「指示」するだけでなく「同席」する。いざというときの「お守り」になる。変化のときに、誰かがいる。荒れた日も、落ち込んだ日も、「それでも大丈夫」と言ってくれる人がいる。それがあると、「頑張れ」は暴力ではなくなる。



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