思えば、リノベのタイミングも絶妙だった。
50代になると、人生の折り返し地点になる。仕事に猛烈に突っ走った20代。実力もついて仕事と遊びが楽しくてしょうがなかった30代。実績もできて仕事の本当の楽しさを知った40代。ところが50代になると更年期障害の影響もあり、心身ともにつらくて寝込む日もあった。
そこで「これからの人生は仕事もプライベートも好きな人と好きなことしかしない!」。そう決めてからはストレスも減って気持ちもだんだん前向きになっていった。
仕事を選ぶようになると在宅する時間が増えた。平均寿命までまだ40年近くある。今にして思えば、「これからの人生は、自分の好きなものだけに囲まれた空間」で過ごしたいと考えるようになったことが、リノベを考えるきっかけとなった。
業者を戸惑わせた「“落ち着きのない”部屋」というコンセプト
リノベに本格的に取り掛かったのは更年期障害の闇から抜けた還暦の頃。まず、最初にしたのは業者選びだった。
同じマンションに住む知人から、「地元で50年」という実績のある工務店を紹介してもらったが、担当者がのんびりとした人物でレスポンスがとにかく遅い。よく、「安さを売りにし、即決を迫るリフォーム業者には注意」と言われるが、即決どころか、すべてが延び延び、後手後手に。連絡忘れや約束した現地調査をすっぽかされ、次回の打ち合わせの返答は、2年以上たった今でもまだ来ていない。
そこで、水回りリフォームに関して1カ月かけて徹底的に調べあげ、自分で信頼を置ける業者を探した。ようやく隣県ではあったが、YouTubeチャンネルでリフォームについて解説していた業者を見つけたのだった。


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