INDEX
大阪の中心部から阪急電車に乗り、乗り換えなしで約20分。到着したのは、大阪府池田市だ。大阪府北部、五月山のふもとに位置するこの街には、大阪国際空港やカップヌードルミュージアム 大阪池田などがある。駅前にはショッピングモールがあり、ファミリーレストランやスーパーも立ち並ぶ。一言でいえば、郊外と呼ぶのがふさわしい街だろう。
だが、今回の目的地はここではない。
駅前に停まっていたバスに乗り込み、山の方へと向かう。しばらく走ると、都市的な風景は少しずつ緑の多い景色へと変わっていく。車窓からは余野川の清流も見える。さらに曲がりくねった山道を上っていくと、今回の目的地である伏尾台ニュータウンにたどり着いた。
最盛期には多くの人が暮らしたが、現在は人口減少と高齢化が進む、いわゆる「オールドニュータウン」の一つである。そんな伏尾台が今年6月、あることで注目を集めた。
2026年6月4日、「ハッピーローソンタウン池田伏尾台店」がこの地にオープンしたのだ。同店は、ローソンが創業50周年を機に掲げた「地域再創生」を体現する、まちづくり構想「ハッピーローソンタウン」の第1号店だ。
実際に店を訪れてみると、週末には多くの利用者が集まり、平日の夕方でも高齢者や子ども連れの家族が店内で時間を過ごしていた。そんな光景を見ながら、ある疑問がわいた。
「人口が減り、既存の小売店も苦戦する地域で、なぜ新たなローソンに人が集まっているのか。そして、慈善事業ではないローソンは、そこにどんな“商機”を見いだしたのか?」
そこで現地を歩いてみると、単に「コンビニができた」だけでは説明できない事情が見えてきた。
住民のほぼ2人に1人が高齢者のニュータウン
伏尾台ニュータウンは1970年代に阪急電鉄の沿線開発の一環として整備された郊外型住宅地だ。国土交通省のニュータウンリストでは、施行面積76ヘクタール、事業開始1977年、完成1984年、計画戸数1662戸、計画人口6316人とされている。
阪急池田駅からはバスで約20分と距離があるものの、新名神高速道路の出入り口である箕面とどろみICにも近く、自動車での移動には便利な立地だ。


※ログイン後、コメント入力が可能です。